原油相場レポート

ニューヨーク原油先物相場は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日比0.34ドル(0.48%)高の1バレル=71.37ドルで終えた。

(背景)
★フィラデルフィア連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数が、過去9カ月間でマイナス幅が最も小さかった。

★5月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比で上昇、米週間失業保険の継続受給者数は今年1月以来で初めて減少した。

(ご参考)
○仏銀行ソシエテ・ジェネラル商品調査部のフレデリック・ラセール本部長が以下の通り発言。
(発言要旨)
★現在の原油価格が需要の実態とかけ離れて上昇し、危険な領域にある。ニューヨーク原油先物価格は今後2カ月以内に1バレル=50ドルまで下落する可能性がある。原油高の背景について年金基金や生命保険会社、政府系ファンドといった機関投資家の商品投資が増えていることを例に挙げながら、相場次第では売り圧力になると説明。ファンダメンタルズの面から見ると、現在の原油には50ドルの価値しかないと指摘した。

★ただ、相場下落で50ドルの水準にとどまるのは2-3週間で、航空会社や海運会社など原油のコスト負担に敏感な産業界の市場参加者が、価格再上昇のリスク回避のために買いを急ぎ相場を押し上げる可能性がある。現在の価格上昇を前に、これらの企業は十分なヘッジができていなかったことについて非常に不安感を募らせている。

★通常9月以降、冬期の暖房油需要や北米のハリケーンの動向など季節的要因が原油相場を下支えし、年末に向けて、価格はまた上昇するだろう。

○石油輸出国機構(OPEC)のバスコンセロス議長(アンゴラ石油相)は18日、1バレル=70ドルという原油相場は消費者にも生産者にも満足できる水準だと述べた。