通貨制度を巡る議論が活発化している。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の各国は先月開催した首脳会議で、「通貨制度の多様性拡大が必要」との見解を打ち出した。  中国とロシアは、それ以前から、ドル基軸通貨体制に対する牽制球を投げ始めており、3月には、中国人民銀行の周小川総裁が、「SDR」をドルに代わる新たな基軸通貨とする可能性に言及。大きな関心を集めたことは記憶に新しい。 (注)SDRとは、Special Drawing Rightsの略で、国際通貨基金(IMF)の準備資産として創設された特別引き出し権のこと 欧州当局が「通貨制度改革論議」を静観する訳  「米vs.中国+ロシア」の構図でグローバルな通貨体制論が展開される一方で、通貨ブロック強化のローカルな動きも散見される。