19日前半のロンドン市場はドルの買い戻しが優勢となった。原油や金も軟調に推移する中、欧州通貨や資源国通貨はロングポジション解消の動きが強まっている。
特にリスク資産解消の動きを強める材料も見当たらない。ポジション調整と思われるが、米国は来週から感謝祭ウィークに入り、クリスマス商戦の前半がスタートするが、その前にポジションを整理し置きたいとの思惑もあるのかもしれない。11月末を決算期末にしているファンド勢も多い。
◆クロス円、21日線完全ブレイク
ユーロ円や豪ドル円といったクロス円は21日線を完全にブレイクしている。日本の投資家やモデル系も追随せざるをえなくなっているようだ。一方、ドル円はドル買い戻しのムードから下値はサポートされているものの、クロス円の下げがドル円を圧迫している。ただ、今週二度跳ね返している88.75の水準は何とかサポートされている。
◆OECD FRBとECBは10年末ごろまで金利据え置くと想定
OECDの経済見通しが発表されており、欧米の金利見通しについて、FRBとECBは10年末ごろまで金利据え置き、その後、FRBは11年末までに2.25%まで引き上げ、ECBは2%までの引き上げ想定している。英中銀については、2011年まで過去最低水準を維持すべきとしており、日銀に対しても、低金利維持と量的緩和でデフレと闘うべきと述べている。OECDは大半の加盟国は利上げで慎重な対応をすべきとしており、10年に入っても利上げは待つべきとしている。また、為替については、秩序なき為替相場の調整が起きるリスクは排除できないと警戒感を示している。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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