4日のNY市場では、強い米雇用統計を受けてドルが全面高となった。失業率は前月(10月)の10.2%から10.0%に低下した上、非農業部門雇用者数は1.1万人減で市場予想の12.5万人減よりも大幅に縮小した。 ドル円はこの日の安値から1円80銭程度上昇したほか、米雇用統計発表後はその他の通貨でもほぼ一本調子でドルが買い戻された。ドル買い戻しを背景に金を中心とした貴金属や非鉄の価格が下落し米株式市場は伸び悩んだものの、ドル円の上昇にサポートされクロス円も堅調に推移した。 ◆米雇用統計強く、ドル円主導で円安の動き ドル円は強い米雇用統計を受けて88.30辺りから90.77レベルまで急伸。ドル買い戻しの動きが勢いづいた。取引終盤、短期筋の売りから90.40辺りまで小幅に調整した。クロス円はドル円の上昇を受けて堅調に推移し、ユーロ円は133円ちょうど付近から134.57辺りまで上昇。ポンド円は147.35辺りから149円ちょうど付近まで上昇した。カナダ円は強いカナダ雇用統計もあって、83円台後半から85.78辺りまで大幅高となった。米株式市場が伸び悩んだものの、円相場への影響は限られた。 ◆米雇用統計受けて利回り上昇、ドル売りの巻き戻し続く 強い米雇用統計を受けてユーロドルは1.5077辺りから1.4821辺りまでドルショートカバーが優勢。ロンドンフィックスにかけてはユーロポンドが軟調に推移したことも手伝って、ユーロドルはほぼ一本調子で下げ続けた。ユーロポンドは0.9052辺りから0.8991辺りまで下落後、ロンドンフィックスを通過すると、0.9030辺りへ小戻しした。ポンドドルは1.6670辺りから1.6422辺りまで下落。ユーロ売り・ポンド買いの動きから米雇用統計発表後は一時的に下値が支えられたものの、ユーロポンドの下げが一服すると、この日の安値を更新する動きとなった。 ドルカナダは1.0433辺りから1.0596辺りへ反発。NY朝方は強いカナダ雇用統計を受けてカナダ買いが優勢だったものの、米雇用統計発表後は値動きが反転した。弱いカナダIvey購買担当者景況感指数もドル高・カナダ安を後押しした。 (Klugアナリスト 谷口英司)