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1月の原油市況 ~ 月末にかけて下落
1.1月の原油市況:月末にかけて下落 原油相場(WTI、期近物)は、12月半ばに1バレル=70ドルを割り込んだ後に上昇に転じ、1月11日には一時84ドルに迫った。しかしその後は下落に転じ、1月末には73ドルを下回った。2月5日の終値は71.19ドルであった。 1月上旬は、世界景気回復観測や米国北東部などの寒波による需要増を材料に相場は上昇した。11日には中国の貿易統計で原油輸入が過去最大を記録したことも買い材料とされた。 しかし、その後は相場の下げ材料が相次いだ。12日には中国の人民銀行が預金準備率の引き上げを発表し、景気抑制効果が懸念された。また、米欧の景気指標が弱めに出たことや欧州の財政悪化問題への懸念から各国株価が下落したこと、22日には米大統領が金融規制案を発表したこともあって、リスクマネーが収縮するとの見方から原油の売り材料とされた。また、対ユーロを中心にドル相場が上昇したことも、原油価格の抑制要因になったとみられる。
12月の原油市況~1年3ヶ月ぶりの高値
1.12月の原油市況:1年3ヶ月ぶりの高値 原油相場(WTI、期近物)は、12月11日に2ヶ月ぶりに70ドルを割り込み、14日には69.51ドルと3ヶ月ぶりの安値をつけた。しかし、その後は急速に値を戻し、年明け6日には83.18ドルと、リーマン破綻前の水準を回復し1年3ヶ月ぶりの高値をつけた。 相場が安値をつけた局面では9日続落、その後高値をつけた局面では10日続伸と、相場は乱高下した。変動幅が拡大した背景には、11月末のドバイ危機や、12月初めのギリシャの財政危機をきっかけに金融市場が混乱した影響がある。危機が表面化したさいに、商品相場に影響の大きい米ドル相場が、ユーロ売り・ドル買い戻しからドル高に振れ商品相場を下押した反面、危機が落ち着くとドル売りの動きが再び強まり商品相場を押し上げたためである。
11月の原油市況~横ばい圏で推移
Ⅰ.原油 1.11月の原油市況:横ばい圏で推移  原油相場(WTI、期近物)は、10月下旬に一時82.00ドルの高値をつけたものの、その後は上値が重くなり、12月はじめにかけて70ドル台後半を中心に横ばい圏で推移した。  相場の押し上げ要因としては、イラン核開発問題の緊迫化や、イランによる英国籍ヨット乗組員の拘束などが地政学リスクを連想させたこと、11月終わりにかけてドル安が進んだことなどが挙げられる。一方、相場の押し下げ要因としては、前半には米国失業率の上昇や消費者信頼感指数の低下といった経済指標が弱めに出たこと、後半にはドバイの投資会社が債務支払いの延期要請を行い金融不安再燃への懸念が生じたこと、米石油週次統計が引き続いて原油需要の低迷を示したことなどが挙げられる。  WTI・ブレント・ドバイの油種間スプレッド(価格差)をみると、相対的なWTI安が進んだ。一方、原油価格の先物カーブをみると、期近安・期先高の度合いがやや強まった。先物市場における投機筋のポジションは、買い越し幅が拡大し、過去と比べて高水準に達している。また、商業筋も含めた先物の全建玉残高は、一進一退で推移している。  この数ヶ月、世界景気の回復基調が続く中で、地政学リスク懸念の強まりやドル安など原油相場の押し上げ材料が出てくる一方で、相場の上値を抑える要因として、各国で実施された政策効果の剥落や雇用情勢の厳しさから景気の持ち直しテンポが鈍化するとの懸念や、軽油など中間留分を中心とした石油需要の弱さが意識される構図が続いている。  冬場の間に米国の製油所が減産を行って石油製品在庫調整が進むと、春以降は、景気持ち直しによる石油需要の増加に伴って原油需要が増えやすい状況になってくるだろう。それまでしばらくは70ドル台を中心に一進一退での推移が続く見通しである。もっとも、超低金利下で投機が起こりやすく、各国の金融政策への思惑や為替相場の変動を材料に、原油相場の価格変動が大きくなりやすい状況であることには留意が必要である。
11月の原油市況~横ばい圏で推移
Ⅰ.原油 1.11月の原油市況:横ばい圏で推移  原油相場(WTI、期近物)は、10月下旬に一時82.00ドルの高値をつけたものの、その後は上値が重くなり、12月はじめにかけて70ドル台後半を中心に横ばい圏で推移した。  相場の押し上げ要因としては、イラン核開発問題の緊迫化や、イランによる英国籍ヨット乗組員の拘束などが地政学リスクを連想させたこと、11月終わりにかけてドル安が進んだことなどが挙げられる。一方、相場の押し下げ要因としては、前半には米国失業率の上昇や消費者信頼感指数の低下といった経済指標が弱めに出たこと、後半にはドバイの投資会社が債務支払いの延期要請を行い金融不安再燃への懸念が生じたこと、米石油週次統計が引き続いて原油需要の低迷を示したことなどが挙げられる。  WTI・ブレント・ドバイの油種間スプレッド(価格差)をみると、相対的なWTI安が進んだ。一方、原油価格の先物カーブをみると、期近安・期先高の度合いがやや強まった。先物市場における投機筋のポジションは、買い越し幅が拡大し、過去と比べて高水準に達している。また、商業筋も含めた先物の全建玉残高は、一進一退で推移している。  この数ヶ月、世界景気の回復基調が続く中で、地政学リスク懸念の強まりやドル安など原油相場の押し上げ材料が出てくる一方で、相場の上値を抑える要因として、各国で実施された政策効果の剥落や雇用情勢の厳しさから景気の持ち直しテンポが鈍化するとの懸念や、軽油など中間留分を中心とした石油需要の弱さが意識される構図が続いている。  冬場の間に米国の製油所が減産を行って石油製品在庫調整が進むと、春以降は、景気持ち直しによる石油需要の増加に伴って原油需要が増えやすい状況になってくるだろう。それまでしばらくは70ドル台を中心に一進一退での推移が続く見通しである。もっとも、超低金利下で投機が起こりやすく、各国の金融政策への思惑や為替相場の変動を材料に、原油相場の価格変動が大きくなりやすい状況であることには留意が必要である。
10月の原油市況~1年ぶり高値に上昇後横ばい
1.10月の原油市況:1年ぶり高値に上昇後横ばい  10月の原油相場(WTI、期近物)は上昇基調で推移し、21日には一時82.00ドルと1年ぶりの高値をつけたものの、その後は80ドルをはさんで横ばい圏で推移した。  相場が上昇した要因としては、米石油週次統計でガソリン在庫が減少したことや、IEA(国際エネルギー機関)やOPECが、2010年の原油需要見通しを相次いで引き上げたことなどが挙げられる。この間、為替市場でドル安が一段と進行したことも、ドル建てで取引される原油価格の押し上げ要因になったとみられる。  一方、下旬以降は、米国の金融政策をめぐり利上げ開始時期が近いとの思惑により株価が軟調に推移したほか、米ドルを買い戻す動きも進み、原油相場の上値を抑える要因となった。また、米国の個人消費や住宅関連の経済指標が予想に反し悪化したことや、原油、ガソリン在庫が増加したことも相場の下げ材料となった。11月初旬には、米国の製造業関連の経済指標が好転したことや原油、ガソリン在庫が再び減少した一方、米国の雇用統計が悪化し、80ドルをはさんだ高値圏で一進一退の動きが続いた。なおイランの核開発問題をめぐる同国と米英独仏中ソ6カ国との協議はこう着状態にあるものの、市場では特に材料視されなかった。  WTI・ブレント・ドバイの油種間スプレッド(価格差)をみると、WTI相場が上昇した局面でややWTI高が進んだ。一方、原油価格の先物カーブをみると、引き続き緩やかな先高観測がある。先物市場における投機筋のポジションは、買い越し幅が小幅拡大した。また、商業筋も含めた先物の全建玉残高はわずかに減少した。  各国で実施された政策効果の剥落や雇用情勢の厳しさなどから景気の持ち直しテンポが鈍化するとの懸念や、軽油など中間留分を中心とした石油需要の弱さが、相場の上値を抑える材料になっているとみられ、しばらくは70ドル台を中心に一進一退での推移が続く見通しである。もっとも、各国の金融政策への思惑を背景にドル安が一段と進行する場合には、原油相場にも一段と上ぶれするリスクが出てくることになろう。
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