1.原油市況:買い戻しが続き80ドル台
原油相場(WTI、期近物)は、欧州危機による金融市場の動揺から5月20日に一時65ドル割れの安値をつけた後に、徐々に上値を切り上げ、8月に入ると80ドル台前半で推移している。
1.原油市況:60ドル前半に下落後、70ドル台に戻す
原油相場(WT図表I、期近物)は、4月から5月初めにかけて1バレル=80ドル台半ばの高値圏での横ばい推移が続き、5月3日には一時87.15ドルと1年半ぶりの高値に達した。しかしその後は急落し、20日には一時65ドル割れと昨夏以来の安値をつけた。ギリシャなど欧州諸国の財政問題が深刻化し原油需要が減退するとの懸念が強まったことや、原油や株式などリスク資産投資を手控える動きが広がったことによる。もっとも、欧州財政問題への懸念を織り込む動きは総じて一巡してきたとみられ、6月に入ると原油相場は70ドル台を回復して推移している。9日には、米週次石油統計において原油在庫が減少したことや、5月分の中国の輸出が前年比5割増になったとの一部報道を受けて、石油需要の拡大観測につながった。9日の終値は74.38ドルであった。

