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2日のNY市場は、強い米経済指標の発表を受け株式市場は底堅く推移したが、為替市場では様子見気分が強く大きな動きはみられなかった。
きょうNY市場で発表された米経済指標は良好なものが目立った。日本時間21時半に発表された新規失業保険申請件数は47.2万件と市場予想47.5万件や前回の47.8万件(改定前47.3万件)を下回った。さらに、日本時間23時に発表された7月中古住宅販売成約指数も前月比+5.2%と予想-1.0%や前回-2.8%(改定前-2.6%)から大幅に改善している。株式市場は序盤は売買が交錯したものの次第に底堅さを増していった。米債も売られて利回りが上昇した。
ただ、為替市場の動きは比較的静かなものに留まった。ドル円は84円台前半、ユーロドルは1.28台前半での取引が続いている。ユーロ円も108円近辺での取引が続いた。リスク選好で買われ易い豪ドルはさすがに堅調で、豪ドル/ドルは0.9120レベル、豪ドル円は76.90レベルへと高値を伸ばしているが、値幅は限定的だった。早くも米雇用統計待ちの状況となったようだ。
◆トリシェECB総裁会見、成長見通し引き上げも緩和策継続
ECB理事会後恒例のトリシェECB総裁会見が注目された。その内容は強弱が交錯するものだった。2010年ユーロ圏成長見通しは6月時点での0.7-1.3%から1.4-1.8%へと上方修正された。景気の二番底については起こりえないとの自信を示した。ただ、不透明感があり、回復ペースは緩やかとしている。物価についてのリスクは若干上向きとの認識を示した。また、ウェーバー独連銀総裁の発言でユーロ売りを誘ったことのある資金供給については、短期資金の無制限供給を来年1月まで延長する、と明言して緩和姿勢の継続を表明している。
ユーロドルは1.28近辺から1.28台半ばまでのレンジに留まり、大きな動きはみせなかった。ただ、水準に関していえば、前日の上昇が維持されたことで高止まりとの印象が強かった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
4日の東京市場は、円高と株安が相互に影響しあうスパイラル相場となった。
前日の海外市場で発表された一連の米経済指標が弱い結果だったことで、米金融当局による追加緩和策への観測が広がった。米2年債利回りが過去最低水準を記録するなどで為替市場ではドル売り圧力が強まった。
東京市場では海外市場の地合いを受けて株安・円高の動きが広がった。日経平均は100円安、200円安と下げ幅を拡大。ドル円は85円台後半から前半へと下落、年初来安値を更新した。クロス円も軟調で、ユーロ円は113円台半ばから112円台後半へ、ポンド円は137円手前から136円割れへと水準を下げている。野田財務相が相場を注視していると述べたことや、豪経済指標が強かったことでやや円高の勢いが緩む場面もあった。しかし、アジア株を含めてリスク回避の動きが支配的で、円高基調に変化はみられなかった。前日の海外市場でドル安を主導したユーロドルは1.32台前半で推移。クロス円の売りの影響でやや軟調だった。
◆豪貿易収支、黒字幅が倍増
日本時間10時半に発表された6月の豪貿易収支は35.39億豪ドルと過去最高水準を更新した。市場予想は18億豪ドル、前回5月は18.25億豪ドル(修正前16.45億豪ドル)と比べて倍増したことになる。6月は鉄鉱石や石炭の輸出増が黒字増につながった。前日の豪中銀声明ではアジアおよび中南米の回復ペースが著しいと表現されていた。そのなかで特にアジア地域の強さが豪輸出の伸びに貢献した。
発表とともに豪ドル買いが強まり、豪ドル/ドルは0.91近辺から0.91台半ばへ、豪ドル円は77円台後半から78円台前半へと買い戻された。市場全般の円高ムードも一時的に緩和された。ただ、午後には株安の動きが一段と強まったことで上げを消している。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

