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株:NYダウ小幅高9日の米株式市場は、前日と同様に注目される経済指標の発表もなかったことから、取引材料に欠ける展開の中で、前日終値近辺で始まった。午後に入って、航空や通信株が買われて、ダウが10,600ドル台に乗せる場面もあったものの、商品市場の下落からエネル...
18日のNY市場は円高から円安へと値動きが反転した。早朝発表された前週の米新規失業保険申請件数は47.3万人と大幅な悪化を示した。発表直後はリスク回避的な円買いが進み、ドル円は90円台後半から90円台半ば、ユーロ円は123円台前半から122円台後半、豪ドル円は81円台半ばから81円台前半まで値を崩した。ただ、ユーロドルの上昇に追随する形でユーロ円が切り返したため、円買いは一時的なものとなった。
市場ではユーロドルでアジア系中銀の買いが噂されていた。需給不安や地区連銀調べの景況感の改善で米長期債利回りが上昇(価格は下落)に転じたことも、ドル円の上昇を通じ、クロス円を押し上げた。米金利上昇に飛びつく形でドル円は91円台半ばまで上昇した。この間、ユーロ円は124円台前半、豪ドル円は82円台前半まで値を上げた。ポンド円は142円台後半まで買われ、英財政不安を背景としたロンドン市場での下げを消した。
◆ユーロスイス上昇、介入警戒感で
早朝、10分余りでユーロスイスが40ポイント近く上昇する場面があった。市場では心理的節目の1.4650レベルを割り込んだことでスイス中銀によるユーロ買いスイス売り介入が噂されていた。ユーロスイスは先週末、1.4650割れで50-60ポイント程度の急反発を2回ほど記録している。当面は1.4650割れが介入警戒ゾーンとして意識されそうだ。スイス中銀のジョーダン理事は9日、スイス中銀は輸出が打撃を受けないよう過度なスイスフラン高を阻止する方針と述べている。
◆ドル急伸、FRBの公定歩合引き上げで
東京時間早朝にFRBが公定歩合を0.50%から0.75%に引き上げると発表した。実施は19日から。FRBは声明で、公定歩合の引き上げは経済見通しや金融政策のいかなる変更も示さないと述べた。発表後、ドル円は91円台前半から91円台後半まで急伸。この間、ユーロドルは1.36台前半から1.35台前半、ポンドドルは1.56台前半から1.5500付近まで急落した。金融市場の正常化で公定歩合の利用度は大幅に低下しているが、市場は今回の措置を金融引き締めの前触れと受け止めていた。バーナンキFRB議長は2月10日、議会証言向けの原稿で政策金利と公定歩合の差を「近いうち」に「若干拡大させる」ことを検討する見込みであると指摘していた。気の早い市場参加者の間では、FRBは次の一手として準備預金に金利を付与し、短期金利(FF金利)に事実上の上限(公定歩合)と下限(準備預金金利)を設けたコリドーシステムを採用するとの見方も出ている。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)

