Tag archives for Bb
12日のロンドン午前は対主要通貨でドル売りが優勢。ポンドや豪ドルで大口のドル売り観測があったほか、強いユーロ圏鉱工業生産を受けてユーロ買い・ドル売りも見られた。オーストリア紙が、ギリシャは欧州連合から550億ユーロ規模の救済支援を得る可能性があると報じたこともユーロをサポート。この日発表されたカナダ雇用統計では、雇用者数の増加幅が市場予想を上回ったほか、失業率も低下し、ドルカナダは08年7月25日以来のカナダ高水準となった。
◆ドル円、対主要通貨でのドル売りに圧迫
ドル円は90.60台から90.16辺りまで下落した後、90円台前半で推移。欧州通貨高・ドル安を背景にドル円も圧迫されたが、ユーロ円やポンド円が堅調で、ドル円の下値を支えた。ユーロ円は124円ちょうど前後から124.64辺りまで、ポンド円は136.13辺りから137.19辺りまで堅調に推移した。ユーロ円はギリシャ支援の報道や強いユーロ圏鉱工業生産にサポートされた。ポンド円は大口のポンド買い観測が支援。カナダ円は強いカナダ雇用統計を受けて、88.20辺りから89.07辺りまで上昇した。
◆ユーロドル、2月11日以来の高値
ユーロドルは1.3686辺りから1.3796辺りまで上昇し、2月11日以来の高値をつけた。ギリシャの支援報道があったほか、強いユーロ圏鉱工業生産もユーロを押し上げた。ポンドドルはアジア中銀の買い観測の中、1.5025辺りから1.5172辺りまでドル安推移。豪ドル/ドルでも、ソブリン系のドル売り観測があった。
ドルカナダは強いカナダ雇用統計を受けて1.0241辺りから1.0154辺りまでカナダ高推移。ドルカナダは08年7月25日以来のカナダ高水準をつけた。ユーロスイスは1.4620辺りから1.4578辺りまでスイス高推移。スイス系のスイス買い観測があり、SNBの介入らしき動きは見られなかった。
(Klugアナリスト 谷口英司)
9日の東京市場、円安の動きへの調整が中心だった。ドル円は90.30レベルから取引が始まったが、輸出の売りやクロス円の売りに押されて、昼前には89.90レベルまで下落した。先週末の米雇用統計のとき以来の89円台だった。
クロス円の売りが円高の動きを強めた面もあった。ポンド円は136円台前半から一時134円台後半まで下げた。ユーロ円も123円台前半から122円台前半へと軟化した。アジア株式が軟調に推移したことや、投資家からの円転(円買い)の需要が観測された。中国通貨当局からの人民元に関する発言も伝わったが、基本的には安定を望む、との内容で特段のインパクトは見られなかった。
円買い主導の展開に、ユーロドルなど対ドル相場の値動きは限定的だった。ユーロドルは1.36台前半での揉み合いが続いた。ポンドドルはやや売りが優勢で、1.50台後半から1.50近辺へと水準を下げた。ユーロポンドが買われるなど、ポンド売りの動きが加わっていた。
◆豪ドルの下げは限定的
各主要通貨で円買いの動きが強まるなかで、豪ドル円も82円台前半から81円台後半へと軟調だった。ただ、オージーキーウィーが買われたほか、オージーカナダも底堅く推移した。豪ドル買いの材料としては、良好な豪経済指標の結果が指摘されよう。2月のNAB企業景況感指数は8(前回3)、企業信頼感指数は19(前回15)とそれぞれ改善している。また、2月のANZ求人広告件数は前月比+19.1%と前回の-8.1%から大幅に増加した。また、原油先物が81ドル台と引き続き高止まりしていることで、豪株式市場が堅調だった点なども豪ドルを支えた。
◆英経済指標はまちまちの結果
東京朝方に英住宅指標と小売指標の発表があった。2月の英RICS住宅価格は17と発表された。前回の31(修正前は32)および市場予想30を下回る結果になっている。2009年8月以来の低水準だった。英RICSによると、住宅市場は回復基調だが、購買者数の伸びに比べて供給の伸びが勝ったために一層の需要が必要となっている、との分析だった。一方、英BRCが発表した2月既存店売上は前年比+2.2%、総店舗売上は同+4.5%だった。1月の大雪による販売不振は解消しているとの見方。1月の既存店売上は前年比-0.7%だった。ただ、今後のVAT(付加価値税)の引き上げ見通しなどがマイナス材料との観測もあるようだ。また、午後には米格付け会社ムーディーズが、英銀に対する政府支援が徐々に縮小されるに伴って、財務状況が改善していない英銀を格下げする可能性を指摘している。昨日のロンドン市場ではポンド主導の動きをみせた。本日も改めて材料視される可能性がありそうだ。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
3日前半のロンドン市場は欧州通貨の買い戻しが優勢となった。 ギリシャ財政赤字問題について、付加価値税の2%引き上げや公務員のボーナス30%カットなどを盛り込んだ48億ユーロの追加財政引締措置が伝わっており、ユーロは買い戻しの機運が強まった。また、ポンドも急速な下落からのショートカバーでリバウンドの動きとなった。ユーロドルは一時1.3670付近、ポンドドルも1.5060近辺まで上昇している。
◆ドル円はドル相場に敏感に反応
ドル円は88円台後半での上下動が続いた。きょうのドル円はドル相場に敏感に反応していおり、序盤は欧州通貨の買戻しから、相対的にドルが売られ、ドル円も一時88.60近辺まで下落している。投機筋の仕掛け的な売りも観測されていたが、目先のサポート水準である88.50/60水準をブレイクし切れず、一旦諦めショートカバーも出ていたようだ。そのショートカバーに東京勢からのオーダーも入っていたとの指摘も聞かれた。
◆欧州通貨が安定なら資源国通貨に期待か
きょうはユーロやポンドが落ち着いた雰囲気となった。ギリシャ問題の進展、英プルデンシャルによる米AIGのアジア生保部門(AIA)の買収への不安感などもあるが、一番心理的に圧迫したのは米司法省がヘッジファンドのユーロ売りに関する調査を開始し、複数のヘッジファンドにユーロ関連の取引記録や電子メールなどすべての書類の保管を求めていることではないかと思われる。これでは欧州通貨の下値も攻めずらい。
欧州通貨が安定すれば、最も期待されるのが資源国通貨。株価は底堅く推移、原油も80ドル台を回復、全体的にリスク回避の雰囲気はない。豪中銀は前日利上げを発表。声明から連続利上げまではどうかとも思われるが、バイアスは上だ。そして、カナダ中銀も前日の政策委員会で金利は据え置き、「2010年第2四半期の終わりまで低金利継続が適切」との文言も継続した。しかし、インフレリスクについては従来の「若干下向き」から「均衡」に修正しており、早期利上げ期待も伺わせる内容。きょうは上値が重い展開もあったが、期待感は高そうだ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
3日の東京市場は、ポンド買いが相場を牽引した。ポンドドルの上昇がドル売りへと波及し、ドル円は一時88.50レベルを割り込む場面があった。
ポンド買いは、英紙が、英生命保険会社プルデンシャルによる米生命保険会社AIGのアジア部門の買収が困難な状況に直面している、との観測記事を報じたことが材料。これまで同買収案件への思惑がポンド売りの材料として働いていたことから、ポンド売りが巻き返された。また、朝方発表された英消費者信頼感が2年来の高水準となったこともポンドにとっては好材料だった。
ポンドドルは1.49台半ばから1.50台後半まで、ポンド円は132円台後半から133円台半ばへと大きく反発した。ポンドドルの動きがドル売り圧力へと広がり、ユーロドルは1.36近辺から1.36台半ばへと上昇。ドル円は、88円台後半から一時88.47レベルと2月上旬および昨日の安値を下回る動きとみせた。その他、ボルカー・ルールの内容が緩和される見通しや、米司法当局がユーロ売りを巡りヘッジファンドを調査するとの報道などがユーロ売りを巻き返す動きへとつながったとの指摘もあった。午後にかけては値動きが落ち着いた。S&Pが、ギリシャについては金融市場ほどは悲観的ではない、とコメントしたことでユーロ買いの反応もあったが、動きは限定的だった。ドル円は88円台後半、ユーロドルは1.36台半ば、ポンドドルは1.50台半ばで推移した。
◆豪ドル、GDP発表も反応鈍る
昨日は豪小売売上高や豪中銀政策金利などのイベントを受けて豪ドルが激しく振幅した。本日は豪第4四半期GDPが発表された。前期比が+0.9%と予想通り、前年比は+2.7%と市場予想+2.4%を上回った。豪ドル/ドルは0.9065レベルへと高値を小幅に更新。ただ、豪ドル円はドル円の軟化につれて小安いなど、目立った方向性は示さなかった。豪ドル/ドルは0.9030-0.9065、豪ドル円は80.00-80.35での狭いレンジ取引だった。次第に豪ドルの値動きは収束してきている。今後の利上げについては、2-3ヶ月内には追加利上げ、との見方があったが、次回4月の利上げへのコンセンサスは形成されていない状況だった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

