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(↑日中足: マネックス証券 チャートより拝借)
S&P500は、約1ヶ月ぶりの安値水準まで下落。
日経平均は、約15か月ぶりの安値に沈んだ。
TOPIXはドバイショック時の安値を割っていないが、これも時間の問題?
円は対ドルで、年初来高値更新。
対ユーロでは、8年9カ月ぶりの高値をつけた。
これでも政府、日銀は「注意深く見守り続ける」のだろうか?
欧米が凄
12日の東京市場は、前日の流れを受けて株安・円高の動きだった。ドル円は前日のロンドン市場で84円台後半まで下落したあと85円台前半に戻して取引が始まった。上値は重くジリ安の展開で、昼ごろには84円台に再突入する場面もあった。日経平均は後場の取引早々に9100円を割り込んで年初来安値を更新、アジア株も全面安の展開だった。クロス円はユーロ円109円台前半、ポンド円133円近辺の円高水準での取引が続いた。
午後に玉木財務官が日銀の中曽理事と会談したことが伝わると円安に反応する場面もあった。さらに、菅首相が急激な円高に「動きが激しい」と述べたことが報じられるとドル円が85円台半ば、ユーロ円が110円台乗せへと円安方向への反応をみせた。市場には政府・日銀の対応に期待を寄せるムードもあり、当局発言に神経質になる場面もあった。
ユーロドルは前日の大幅安の流れを受けて早朝には1.28台前半へと下押し、その後は1.28台後半で揉み合った。ポンドドルは1.56台前半まで一段下げとなったが1.56台後半へと反発する展開だった。東京市場ではドル買いの勢いがやや落ち着いた。
◆豪失業率、予想外の上昇で豪ドル売りに
日本時間10時半に発表された豪雇用統計では、雇用者数に市場の関心が集まっていた。7月の雇用者数は2.35万人増と予想2万人増をやや上回る結果だった。一方、前回6月は4.59万人増から3.74万人増へと下方修正された。実際に市場が反応したのは失業率だった。7月失業率が5.3%と前回6月の5.1%から上昇すると、予想外の悪化に豪ドル売りの反応が強まった。豪ドル/ドルは0.89台後半から前半へ、豪ドル円は76円台半ばから75円台後半まで下値を広げた。株式市場が大幅安となるなかで、リスク回避の動きが増幅された形だった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
30日の東京市場は円買いの動きが強まった。海外市場でもドル安の流れが強まり、ドル円も軟調な展開となったが、東京市場もその流れを引き継いだ。ブラード・セントルイス連銀総裁が、米経済が日本のようなデフレに陥る確率を高めている可能性があると言及。FRBの慎重姿勢が更に継続される可能性もあり、ドルを買い戻せる。
ドル円は86.50より下のストップを巻き込んで86.25付近まで下落し、7月16日の安値86.25付近に顔合せしている。ユーロ円や豪ドル円も見切り売りが出て下落。
本日の円買いについて、一部には来週から始まるFX取引のレバレッジ規制に絡んだ動きも指摘されている。来週からレバレッジが最高50倍までに規制される。来週の取引開始時点で、50倍を上回っている建玉は全て強制的に決済されてしまう。個人のFXのポジションはドル円中心にロングポジションが圧倒的に多く、ポジション解消の進捗如何によっては、まとまった円買い圧力が出ることも警戒される。
業者によっては事前に規制を早めに導入していることや、連絡体制強化などで、影響は少ないとの見方が優勢だが、一部には思惑的な動きもあったようだ。
◆民主デフレ脱却議連 インフレターゲット提言へ
民主党デフレ脱却議連の提言案が伝わっていた。デフレ・円高不況の原因は日銀の金融失政とし、毎年政府が決めるインフレターゲットに日銀があわせて行くもの。具体的には政府が毎年、次年度のインフレ目標を決定公表して日銀に通達。目標は消費者物価の2-3%の間に設定。日銀は目標の上下1%以内に維持するというもの。日銀法改正に速やかに着手し、日銀の自主性を維持し、物価安定だけでなく雇用最大化も目標とする。同議連の宮崎岳志事務局長は、議員立法の可能性も含めて検討するとしていた。また、円高対応は市場介入ではなく金融緩和で適切な水準に収めるべきとしている。政府が前向きに検討するとすれば、日銀の独立性も含めて様々な議論を呼びそうだ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

