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【東京市場】円安に調整、ドル円は89円台突入も
9日の東京市場、円安の動きへの調整が中心だった。ドル円は90.30レベルから取引が始まったが、輸出の売りやクロス円の売りに押されて、昼前には89.90レベルまで下落した。先週末の米雇用統計のとき以来の89円台だった。 クロス円の売りが円高の動きを強めた面もあった。ポンド円は136円台前半から一時134円台後半まで下げた。ユーロ円も123円台前半から122円台前半へと軟化した。アジア株式が軟調に推移したことや、投資家からの円転(円買い)の需要が観測された。中国通貨当局からの人民元に関する発言も伝わったが、基本的には安定を望む、との内容で特段のインパクトは見られなかった。 円買い主導の展開に、ユーロドルなど対ドル相場の値動きは限定的だった。ユーロドルは1.36台前半での揉み合いが続いた。ポンドドルはやや売りが優勢で、1.50台後半から1.50近辺へと水準を下げた。ユーロポンドが買われるなど、ポンド売りの動きが加わっていた。 ◆豪ドルの下げは限定的 各主要通貨で円買いの動きが強まるなかで、豪ドル円も82円台前半から81円台後半へと軟調だった。ただ、オージーキーウィーが買われたほか、オージーカナダも底堅く推移した。豪ドル買いの材料としては、良好な豪経済指標の結果が指摘されよう。2月のNAB企業景況感指数は8(前回3)、企業信頼感指数は19(前回15)とそれぞれ改善している。また、2月のANZ求人広告件数は前月比+19.1%と前回の-8.1%から大幅に増加した。また、原油先物が81ドル台と引き続き高止まりしていることで、豪株式市場が堅調だった点なども豪ドルを支えた。 ◆英経済指標はまちまちの結果 東京朝方に英住宅指標と小売指標の発表があった。2月の英RICS住宅価格は17と発表された。前回の31(修正前は32)および市場予想30を下回る結果になっている。2009年8月以来の低水準だった。英RICSによると、住宅市場は回復基調だが、購買者数の伸びに比べて供給の伸びが勝ったために一層の需要が必要となっている、との分析だった。一方、英BRCが発表した2月既存店売上は前年比+2.2%、総店舗売上は同+4.5%だった。1月の大雪による販売不振は解消しているとの見方。1月の既存店売上は前年比-0.7%だった。ただ、今後のVAT(付加価値税)の引き上げ見通しなどがマイナス材料との観測もあるようだ。また、午後には米格付け会社ムーディーズが、英銀に対する政府支援が徐々に縮小されるに伴って、財務状況が改善していない英銀を格下げする可能性を指摘している。昨日のロンドン市場ではポンド主導の動きをみせた。本日も改めて材料視される可能性がありそうだ。 (Klugシニアアナリスト 松木秀明)
【NY市場】ポンドが値動きを主導
8日のNY市場はポンドが値動きを主導した。ポンドドルは1.51台後半から1.50台前半まで急落、6日の米雇用統計発表後の上げ幅を消した。この間、ポンド円は137円付近から135円台後半まで急落、ユーロポンドは0.90台前半から0.90台後半まで急伸した。ポンドドルの急落局面では、ユーロドルが1.36台後半から1.36割れ寸前、豪ドル/ドルが0.91台前半から0.90台後半まで下げる波乱があった。市場では英国の財政不安や量的緩和の拡大観測など様々なポンド売り要因が取り沙汰されたが、いずれも説得力に欠けた。材料難の中、比較的まとまった売りがストップロスを誘発、主要通貨間で一斉にポンド売りが広がる形となっていた。 ◆ドル円はレンジ取引、輸出の売りと緩和期待で ドル円は90.20-50レベルでレンジ取引だった。ポンドドル主導のドル高局面では強含んだが、心理的節目の90.50レベルを突破するには至っていない。日銀の追加緩和期待や投信設定に絡んだ円売り需要がドル円を下支えする一方、輸出企業のまとまった売りがドル円の上値を抑えた。ポンド円に連れ安となる形でクロス円は値を崩したが、ドル円はロンドン市場のレンジをほぼ踏襲するなど方向感は今ひとつだった。次のアクション待ちといった雰囲気。 ◆クロス円、ポンド円に連れ安 クロス円はポンド円に連れ安となった。NY勢の参加当初は円安気味となったが、ポンド円が137円付近から135円台後半まで急落すると、一気に値を崩している。ユーロ円は123円台後半から122円台後半、豪ドル円は82円台半ばから81円台後半、カナダ円は88円台前半から87円台後半まで下げた。ポンド円の下げが一服するとクロス円も下げ渋ったが、ユーロ円は123円台前半、豪ドル円は82円台前半、カナダ円は88円台前半で戻りを阻まれるなど冴えない。 (Klugアナリスト 鈴木崇浩)
権利取最終日・権利落ち日・権利確定日
権利取り最終日と権利落ち日の一覧は、2010年版になっています。3月末の権利取最終日は、3月26日(金)です。3月20日が権利取最終日の会社は、3月16日(火)。今までは権利確定日の4営業日前(5日目)でしたが、2009年11月下旬からは普段と同じく3営業日前(4日目)に変更になりました。3月の株主優待銘柄はこちら。 3月は一年で一番、配当落ちと株主優待が多い月です。 <月末は権利取り最終日・権利落ち日が気になる人が多い
2010年3月8日のマーケット予想
株:米雇用統計を好感5日の米株式市場は、同日発表された2月米雇用統計は、失業率が前月比変わらずの9.7%、非農業部門就業者数が-3.6万人となった。米北東部での大雪などの影響で、前月よりも悪化するとの声が強まっていたものの、事前予想を上回る内容に買い安心感が広...
【東京市場】円安傾向続く、ドル円は89円台前半
5日の東京市場は、日経平均が大幅高となり、円安傾向が続いた。ただ、値動きは緩やかで、この後の米雇用統計待ちのムードが広がった。きょうから始まった全人代では温首相が今年の成長率目標8%を掲げるとともに、経済発展のための構造転換の決意が表明された。 ドル円は早朝に一時89円を割り込む場面があったが、その後はジリ高の動きとなって89.35レベルまで上昇。前日海外市場での高値89.27レベルを小幅ながら更新している。前日NY市場での株高を好感して、日経平均は寄り付きから100円高で始まり、200円を越す大幅高となった。日経新聞朝刊で、日銀が追加緩和策を検討、との報道が流れたことも円安・株高の材料となっていた。また、中国全国人民代表大会(全人代)がきょうから開幕、上海総合指数が特段ネガティブな反応をみせていないことも市場に安堵感を与えていた。 クロス円にも買い圧力が掛かり、ユーロ円は121円近辺から121円台前半へ、ポンド円は133円台後半から134円台前半へと円安の動きだった。対ドルでもユーロドルが1.36近辺まで、ポンドドルが1.50台後半まで買い戻される場面があった。ただ、値動きは限定的で、全般的な水準としては前日海外市場での大幅なドル買いに小幅の調整が入った程度となっている。市場の関心は米雇用統計に移っているようだ。 ◆全人代、温首相は今年の成長目標を8%と表明 きょう5日から中国全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭の活動報告で温首相は、今年の中国経済成長目標を8%と掲げた。積極的な財政政策および緩和的な金融政策を継続すると表明したことで市場の安心感を誘った。ただ、これまでの成長一辺倒ではなく、経済の構造改革を推し進める、としたことが新しい点だった。国内の所得格差是正、海外との不均衡是正の強い意志が示されている。 これまでのところ、中国株式市場は今後の内容を見極めたいとして大きく反応していない。また、為替市場で注目される人民元に関しては、国外での利用を活発化させる、と述べるに留まり、相場水準についての言及は今後の課題となっている。全人代は14日まで開催される予定。 (Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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