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株:NYダウ急上昇1日の米株式市場は、中国や豪州の経済指標が堅調となり、アジア・欧州の株式市場が軒並み堅調で推移したことや同日発表された8月ADP全米雇用報告は前月比-1.0万人と予想外に減少したものの、8月ISM製造業景況指数が56.3と予想外に上昇したことを好感し、...
1日のNY市場は、リスク回避ムードが後退して円安・ドル安の動きが広がった。NY朝方に発表された8月の米ADP雇用統計では民間雇用者数が1万人減と予想を下回る結果で、ドル円は一時83.65レベルまで下げる場面があったがすぐに値を戻した。欧州株の上昇を受けてNY株式市場も堅調に取引が始まった。加えて、8月の米ISM製造業景況指数が56.3と市場の低下予想を見事に裏切る強い結果だったことで株式が一段高となった。ダウ平均は250ドル高水準へと買われ、ドル円は84.67レベルへと上昇してこの日の高値を付けた。安値からの上昇幅は約1円となった。クロス円も買われた。ユーロ円が107円台前半から108円台半ば、ポンド円が129円割れから130円台後半まで上昇した。前日とはうって変わってスイス売り・資源国通貨買いとなり、市場のムードは好転している。取引中盤からは株式市場が高止まりとなり、為替市場も小動きになっていった。ドル円は84円台半ば、ユーロドルは1.28近辺、ユーロ円は108円近辺での揉み合いが続いた。
◆米当局者の発言相次ぐ、慎重論が多く
この日は米当局者からの発言が多かった。デュークFRB理事は、現在の経済情勢を考慮すれば従来からのやり方では不十分、差し押さえ物件の賃貸を奨励、と住宅問題についてコメントした。ホワイトハウス側からはロマー米CEA委員長が、米経済は依然としてかなりの需要不足に直面、
政府支出と減税で需要創出を、とオバマ大統領の意向を反映した発言だった。また、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、失業対策で一段の緩和を行なうべきではない、強いデフレリスクに直面した場合にのみ一段の金融緩和を検討すべき、と述べて現状での追加緩和策には慎重な姿勢を示した。フィッシャー・ダラス連銀総裁は、ボールは財政の土俵にあり金融政策のみでは成長加速できず、追加緩和策は過剰となる恐れも、とさらに慎重な見解を示している。FRBの金融緩和策にはやや手詰まり感もでてきているようだ。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
4日の東京市場は、円高と株安が相互に影響しあうスパイラル相場となった。
前日の海外市場で発表された一連の米経済指標が弱い結果だったことで、米金融当局による追加緩和策への観測が広がった。米2年債利回りが過去最低水準を記録するなどで為替市場ではドル売り圧力が強まった。
東京市場では海外市場の地合いを受けて株安・円高の動きが広がった。日経平均は100円安、200円安と下げ幅を拡大。ドル円は85円台後半から前半へと下落、年初来安値を更新した。クロス円も軟調で、ユーロ円は113円台半ばから112円台後半へ、ポンド円は137円手前から136円割れへと水準を下げている。野田財務相が相場を注視していると述べたことや、豪経済指標が強かったことでやや円高の勢いが緩む場面もあった。しかし、アジア株を含めてリスク回避の動きが支配的で、円高基調に変化はみられなかった。前日の海外市場でドル安を主導したユーロドルは1.32台前半で推移。クロス円の売りの影響でやや軟調だった。
◆豪貿易収支、黒字幅が倍増
日本時間10時半に発表された6月の豪貿易収支は35.39億豪ドルと過去最高水準を更新した。市場予想は18億豪ドル、前回5月は18.25億豪ドル(修正前16.45億豪ドル)と比べて倍増したことになる。6月は鉄鉱石や石炭の輸出増が黒字増につながった。前日の豪中銀声明ではアジアおよび中南米の回復ペースが著しいと表現されていた。そのなかで特にアジア地域の強さが豪輸出の伸びに貢献した。
発表とともに豪ドル買いが強まり、豪ドル/ドルは0.91近辺から0.91台半ばへ、豪ドル円は77円台後半から78円台前半へと買い戻された。市場全般の円高ムードも一時的に緩和された。ただ、午後には株安の動きが一段と強まったことで上げを消している。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

