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連休明けの東京市場は小動きとなった。ドル円は89.60-95レベル、ユーロ円は132.50-95レベルで振幅した。小売売上高の増加を好感してNZドルは買われたものの、市場全体の値動きを主導するには至らず、方向性はハッキリとしなかった。日本株やアジア株は好調だったが、円売りやドル売りの反応は乏しかった。
◆ポンド、消去法で売り圧力
早朝発表された英RICS住宅価格、英BRC小売売上高は好調だったが、ポンド買いの反応は軽微だった。ポンドは発表直後の買いが一巡すると、対ドルや対ユーロを中心に下げに転じ、上値の重い展開が続いた。英中銀は8日、政策金利と資産買い入れプログラムの規模を据え置きとしたが、市場では追加緩和を巡る期待感が根強い。出口戦略での出遅れ感は否めず、消去法的なポンド売り圧力が根強い状況にあるようだ。
◆NZドル急伸、強い小売売上高で
早朝の取引ではNZドル買いが進んだ。8月のNZ小売売上高が前月比1.1%と、市場予想の約2倍の伸びを示したことが好感された。NZドル円は65円台後半から66円台前半、NZドル/ドルは0.73台前半から0.73台後半まで上昇した。小売売上高の増加は3ヶ月ぶり。伸び率は2007年11月以来(前月比1.7%)の高水準だった。自動車を除く小売売上高も前月比1.2%と好調で、NZドルの押し上げに寄与した。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
11日のロンドン市場は調整が主体だった。欧州株が力強さを欠く展開となったことでリスク選好型の円売りに巻き戻しが入った。ドル円は96円台半ばから96円台前半まで売られ、東京市場の安値96円台半ばを割り込んだ。ドル円同様、クロス円も水準を切り下げた。カナダ円は88円付近、NZドル円は64円台後半まで下押しした。ロンドン時間早朝の水準と比べ、カナダ円は約1円、NZドル円は1円弱の下げを演じた。ユーロ円や豪ドル円は東京市場の安値割れを回避したが、戻り売りに押されるなど軟調だった。一方、ドル相場はまちまち。ユーロドルは1.41台前半から1.41台後半まで買われたが、NZドル/ドルは0.67台半ばから0.6700付近まで下落した。
◆ポンド、四半期インフレ報告への警戒感強い
ロンドン市場前半はポンド売りが優勢だった。ユーロポンドは0.85台後半から0.86台前半まで上昇、ポンドドルは1.6500付近から1.64台前半まで下落した。東京市場で発表された英小売統計(BRC調べ)、英住宅価格(RICS調べ)は改善が確認されたものの、ロンドン市場でのポンド買いには結びつかなかった。市場では明日発表される英中銀四半期インフレ報告を警戒する見方が出ていた。なお、ロンドン市場で発表された英経済指標はまちまち。6月の英貿易収支は予想以上の赤字となったが、6月の英DCLG住宅価格はマイナス幅が大きく縮小した。経済指標に対する反応は乏しかった。
14日の東京市場は、ドル円が93円台に乗せるなど円安水準での取引が続いた。前日NY市場に続いてアジアの各株式市場が堅調推移となり、リスク許容度が高まったことが背景。
ドル円は早朝から93円台に乗せての推移。前日のNY株式市場が金融株主導で上昇したことから日経平均やアジア株の上昇が期待された。豪株式市場が堅調に始まり、東京市場でも日経平均が9200円台を回復した。為替市場では、前日NY市場での円売りの流れを受けてクロス円主導で上昇。ユーロ円は130円台前半、ポンド円は151円台半ばまで買われた。ポンドにとっては早朝に発表されたRICS住宅価格やBRC既存店小売売上が強い結果だったことも好材料だった。オセアニア通貨も当局者からの経済見通しが強気だったことが支援した。豪ドル円は73円台乗せ、NZドル円も59円台乗せとなった。
仲値公示前後からは調整の動きが見られる場面があった。ドル円は92.80レベル、ユーロ円129円台後半、ポンド円150円台後半へと反落した。ただ、株式市場は引き続き強く、日経平均は200円高と前場の高値水準で前引けを迎えた。香港株も2%超上昇から始まるなど株式市場の動きが支えとなり、円買いの動きも限定的だった。豪NAB企業景況感が大きく改善したこともリスク選好の動きには好材料だったようだ。
午後は、再び日経平均が上昇、ザラ場の高値9284.38まで上昇した。円安の動きが再び強まり、ドル円は93.30近辺へと高値を更新。ユーロ円130円台前半、ポンド円151円台半ばへと上昇した。都議選での自民の大敗の責任を取って、古賀選挙対策委員長や尾辻参院議員会長が辞意を表明したが、リスク回避的な反応は見られなかった。
◆英RICS住宅価格指数が改善、07年9月以来の水準
6月の英RICS住宅価格指数が-18.1と発表された。市場予想の-40.0を大幅に上回り2007年9月以来の高水準となった。住宅価格期待指数は、07年5月以来のプラスになった。ただ、雇用情勢がなかなか好転しないことや、先月は住宅ローン固定金利が上昇したことなど、不安材料もある。また、同時刻には6月の英BRC既存店売上も発表され前年比+1.4%だった。5月の-0.8%から改善した。総合売上は前年比+3.2%だった。ユーロポンドが一時0.86台を割り込み、前日からの安値を伸ばす場面があった。
◆豪企業景況感が大幅改善、9ヶ月ぶりの高水準に
6月のNAB企業景況感が-2と発表され、前回の-14から大幅に改善、9ヶ月ぶりの水準となった。同企業信頼感も4と発表されて前回の-2から改善、07年12月以来のプラスを記録した。朝方報じられたスワン豪財務相の景気回復への自信を裏付ける結果となった。朝方、スワン豪財務相は講演で、豪経済は他の先進国よりも良好、アジア地域の商品需要は強い、豪政府は鉱業に関する国家の利益を守る必要、などと述べていた。
◆NZ中銀総裁、NZ経済は輸出相手国よりも景気回復が早い見込み
ボラードNZ中銀総裁は講演で、景気回復の兆候がある、NZ経済は輸出相手国よりも景気回復が早い見込み、と述べて同国経済への自信を示していた。一方、今後数年間にわたってNZドルは持続的に弱くなる必要、輸出促進のため企業は設備投資を、と述べてNZドル安が景気回復の前提条件となる点を強調していた。
9日の東京市場では、機関投資家の売り観測の中、ユーロ円が軟調に推移しその他のクロス円やドル円も円高推移した。ユーロ円のほか、豪ドル円やNZドル円が昨日の安値を下抜いた。今週末からのG8でオバマ政権がユーロ圏の政府に厳格な金融機関へのストレステストを求めるスタンスをとるとの報道も、クロス円への利益確定の売りを誘った。本日から行われる米国債入札への警戒感もあった。東京早朝にFRBが資本増強求められた米銀10行すべてが十分な資本調達計画を提出したと発表したことや、関係筋の話として米財務省が大手10行の公的資金返済計画を承認すると報道されたことへの反応は見受けられなかった。
◆株安手掛かりに、クロス円にロング解消の動き
ドル円はクロス円が売りに押される中、98円台半ばから98円割れへ下落。ユーロ円は機関投資家の売りもあって、仲値公示前の137円台前半から136円割れまで下落。日経平均やアジア株式市場の軟調推移もクロス円に利益確定の売りを誘い、ポンド円は158円台半ばから156円台後半まで軟化した。
ユーロ円が軟調に推移する中、ユーロドルは1.39台前半から1.38台半ばまで弱含み。ポンドドルは1.6100水準から1.60割れまで下落した。予想を上回る改善となった英RICS住宅価格指数の結果を受けて瞬間的にポンド買いは入ったが、それ以降は売りに押された。豪ドル/ドルはこの日発表された豪NAB企業景況感指数、豪NAB企業信頼感指数への反応は見られず、豪ドル円の下げを受けて0.79台前半から0.78台半ばまで反落。br clear=both style=clear: both;/
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