2011年10月7日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
6日の米株式市場は、欧州連合が域内銀行の資本増強計画を明らかにしたことや、ECBはこの日の理事会で国債買い取り枠の拡大と資金供給オペを通じた新たな流動性供給策に踏み切るなど、欧州債務問題の進展に対する期待感が高まったことに加えて、週間新規失業保険申請件数が40.1万件となり、市場予想より良好な内容となったことなどを背景に、銀行株などを中心に買いが入った。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比183.38ドル高の11,123.33ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,590円となっており、市場の予想レンジとしては8,450円−8,600円となっている。

為替:ユーロが上昇
6日の外国為替市場では、ECBがこの日の理事会で新たな流動性供給措置を講じることを発表したことを受けて、欧州の債務問題が進展するのではないかとの期待感から、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.34ドル台半ばとなっている。
本日は、日銀の金融政策決定会合(政策金利の発表)が予定されている。米国時間では、注目の米9月雇用統計(予想:失業率9.1%、非農業部門雇用者数+6.0万人)の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.20円となっている。
 
商品:NY原油続伸
6日のNY原油先物取引は、米経済指標が市場予想より良好な内容だったことや、欧米株式市場が堅調だったことに連れて、大幅続伸となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比2.91ドル高の1バレル82.59ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などが好材料となり、続伸して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比11.60ドル高の1オンス1,653.20ドルで引けた。