2011年11月11日のマーケット予想

株:NYダウ反発
10日の米株式市場は、イタリアの短期債入札が比較的順調だったことを背景に、同国債10年物利回りが一時7%を割り込んだことから、イタリアの債務不安に対する懸念が若干和らいだことに加えて、米新規失業保険申請件数が39.0万件と市場予想より良好な内容だったことや、米9月貿易統計で輸出が過去最高を記録したことなどを好感し、反発する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比112.92ドル高の11,893.86ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,530円となっており、市場の予想レンジとしては8,450円−8,600円となっている。

為替:ユーロが上昇
10日の外国為替市場では、イタリアの短期債入札が実施され、利回りが6.087%と約14年ぶりの高水準となったものの、市場予想ほど悪い結果ではなく、比較的順調だったとの見方が出る中で、同国に対する過度の信用不安が和らぎ、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.36ドル近辺となっている。
本日は、米11月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:60.9)の発表などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.30−78.00円となっている。

商品:NY原油急反発
10日のNY原油先物取引は、イタリアの債務不安に対する懸念が若干和らいだことや、米経済指標が堅調な内容だったことなどを好感し、急反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比2.04ドル高の1バレル97.78ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、イタリアの債務不安に対する懸念が若干和らいだことなどを背景に、安全資産としての金を処分する動きが強まり、大幅続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比32.00ドル安の1オンス1,759.60ドルで引けた。