2011年11月14日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
11日の米株式市場は、イタリアの上院で、債務危機回避に向けた財政安定化法案が可決されたことを受けて、イタリアの10年債利回りが低下したことや、ギリシャでECB前副総裁のルカス氏が首相に就任したことなどを受けて、欧州債務危機に対する懸念が和らぎ、上昇して始まった。さらに、11月ミシガン大消費者信頼感指数が64.2と前月から大幅に上昇したことも、株価を押し上げる材料となり、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比259.89ドル高の12,153.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,595円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。
 
為替:ユーロが上昇
11日の外国為替市場では、欧州債務危機に対する懸念が和らいだことなどを背景に、ユーロが買い戻される展開となり、NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.37ドル台前半となっている。
本日は、イタリアで5年国債の入札が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.80−77.50円となっている。

商品:NY原油続伸
11日のNY原油先物取引は、欧州債務懸念が後退したことや、米経済指標の改善などを好感し、続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.21ドル高の1バレル98.99ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などに連れる展開となり、3日ぶりの反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比28.50ドル高の1オンス1,788.10ドルで引けた。