2011年11月29日のマーケット予想

株:NYダウ反発
28日の米株式市場は、感謝祭から週末にかけての4日間の売上高が過去最高を記録するなど、年末商戦が好調な滑り出しとなったことに加えて、独仏首脳がユーロ圏諸国の財政規律強化をと盛り込んだ新たな安定協定の早期合意を目指しているとの報道や、IMFがイタリアに対して金融支援を検討しているとの報道を受けて、欧州圏の債務危機の新たな対策への期待感が膨らみ、急反発となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比291.23ドル高の11,523.01ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,390円となっており、市場の予想レンジとしては8,300円−8,450円となっている。

為替:ユーロが上昇
28日の外国為替市場では、IMFがイタリアに対して金融支援を検討していると報じられるなど、欧州圏の債務危機の新たな対策への期待感が膨らみ、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円近辺、ユーロドルは1.33ドル台前半となっている。
本日は、米9月S&Pケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比+0.1%)、11月消費者信頼感指数(予想:44.0)などの経済指標が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.30円となっている。

商品:NY原油続伸
28日のNY原油先物取引は、欧州圏の債務問題に対する懸念が和らいだことや、堅調な米株式市場に連れて、続伸となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比1.44ドル高の1バレル98.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油の上昇に連れて、反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比25.10ドル高の1オンス1,710.80ドルで引けた。