2011年12月7日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
6日の米株式市場は、格付け会社S&Pが、欧州安定化基金の格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが嫌気され、下落して始まった。ただ、今週末のEU首脳会議で、救済基金拡充を含めた強力な措置が打ち出されるとの期待感が強まる中で、徐々に買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比52.30ドル高の12,150.13ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,590円となっており、市場の予想レンジとしては8,550円−8,650円となっている。

為替:ユーロの買い戻し
6日の外国為替市場では、格付け会社S&Pが、欧州安定化基金の格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが嫌気され、ユーロが下落する場面があったものの、今週末のEU首脳会議で、救済基金拡充を含めた強力な措置が打ち出されるとの期待感が強まる中で、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.34ドル近辺となっている。
本日は、豪第3四半期GDP(予想:前期比+1.0%)、英10月鉱工業生産(予想:前月比−0.3%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.00円となっている。

商品:NY原油続伸
6日のNY原油先物取引は、イランの核問題をめぐって、地政学的リスクへの懸念が高まっていることや、米株式市場の上昇などが買い材料となり、3日続伸となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.29ドル高の1バレル101.28ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日100日移動平均にある主要な下値支持線を割り込んだことを受けて、テクニカルな売りが入り、一時1705.70ドルを付けた。ただ、為替市場でドル高・ユーロ安基調が一服したことや、安値拾いの買いが入り、下げ幅を縮小する展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比2.70ドル安の1オンス1,731.80ドルで引けた。