2011年3月18日のマーケット予想

株:NYダウ反発
17日の米株式市場は、前日までの急落の反動から買い戻しが優勢となったこと、米運輸大手フェデックスが日本への輸送量が復興需要で増加するとの見方を示したことなどを背景に、買いが優勢となり、4日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比161.29ドル高の11,774.59ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しているものの、シカゴ日経平均先物は8.875円と前日終値と比較して値を下げていることから、前日の大幅上昇の反動売りがみられるとの声がある。また、引き続き福島原発の動向には注意する必要がある。市場の予想レンジとしては8,700円−9,100円となっている。

為替:ユーロが上昇
17日の外国為替市場では、スペイン国債の入札が堅調だったことや、ユーロ圏の金利引き上げが近く行われるとの見方から、ユーロがドルなどに対して上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円近辺、ユーロドルは1.40ドル台前半となっている。
なお、日米欧の先進7カ国(G7)の電話会議が日本時間7時から開催されている。一部では、為替介入に対する警戒感も強まっており、その動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−80.50円となっている。

商品:NY金続伸
17日のNY原油先物取引は、バーレーンで、当局が野党勢力の逮捕を行ったこと、反政府デモ隊の排除のため、サウジアラビア主体の部隊を派遣するなど、中東・アフリカ情勢の混乱などを背景に続伸した。中心限月の4月限の終値は、前日比3.44ドル高の1バレル101.42ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油など商品市場が堅調だったこと、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に、買いが優勢となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比8.10ドル高の1オンス1,404.20ドルで引けた。