2011年4月20日のマーケット予想

株:NYダウ反発
19日の米株式市場は、米3月住宅着工件数が54.9万戸、米3月住宅着工許可件数が59.4万戸と市場予想を上回る内容だったこと、ジョンソン・エンド・ジョンソンや鉄鋼大手スティールなどの企業決算が良好な結果となったことなどを背景に買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比65.16ドル高の12,266.75ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が堅調だったことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,500円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,600円となっている。
 
為替:ドルが下落
19日の外国為替市場では、米長期金利が3.36%と3週間ぶりの低水準となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して軟調に推移した。NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、米3月中古住宅販売件数(予想:500万戸)の発表が予定されているものの、市場では週末のイースター休暇と来週のFOMCを控える中で、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−83.20円となっている。

商品:NY金続伸
19日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことに加えて、アフリカ主要産油国であるナイジェリアで、大統領選で現職のジョナサン大統領が当選したものの、それに抗議するデモ隊と軍との衝突が発生したことなどを背景に、反発する展開となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.03ドル高の1バレル108.15ドルで引けた。
NY金先物取引でも、前日に引き続き米国の財政赤字や欧州の債務問題などを背景に安全資産としての金に買いが入り、一時1オンス1,500ドルの大台を突破した。その後は、利食い売りが優勢となったものの、5日続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比2.20ドル高の1オンス1,495.10ドルで引けた。