2011年5月17日のマーケット予想

株:NYダウ続落
16日の米株式市場は、5月NY州製造業景況指数が11.88と市場予想を下回ったことや、オンライン小売のアマゾンが5%安となり、ヤフーも下落するなど、主力株の一角が下落したことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比47.38ドル安の12,548.37ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落してお
り、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,520円となっており、市場の予想レンジとしては9,450円−9,600円となっている。

為替:ユーロの買い戻し
16日の外国為替市場では、ユーロ圏財務相会合で、ポルトガル向けに3年間で780億ユーロの緊急融資を実施することを承認すると発表したことを受けて、一部ユーロ圏諸国の債務をめぐる懸念が後退し、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.41ドル台半ばとなっている。
本日は、豪中銀理事会議事録の公表、独5月ZEW景況指数(予想:5.0)、米4月鉱工業生産(予想:前月比+0.4%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.20円となっている。

商品:NY原油反落
16日のNY原油先物取引は、春の豪雨などの影響で水位が上昇し、ミシシッピ川周辺の製油所が操業の一時停止や生産規模の縮小を発表していた問題について、週末にかけて、流域の洪水被害を抑えるために、上流部の放水路を開放したことから、製油所の操業に対する懸念が和らぎ、急落する展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比2.28ドル安の1バレル97.37ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油相場の急落に連れる形で、金も売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.00ドル安の1オンス1,490.60ドルで引けた。