2011年5月30日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
27日の米株式市場は、週明け30日がメモリアル・デーで3連休となるため、取引参加者が限られる中で、商品相場の上昇を背景に、素材やエネルギー関連株が買われ、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比38.82ドル高の12,441.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、為替市場でドル安・円高が進行しており、輸出関連株などにとってマイナス材料になりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,490円となっており、市場の予想レンジとしては9,450円−9,550円となっている。

為替:ユーロが上昇
27日の外国為替市場では、ギリシャ中央銀行総裁が、緊縮財政策を順守すれば、ギリシャは債務再編をせずにすべての国債を償還できると発言したことや、サルコジ仏大統領がギリシャの債務再編に反対の意を示し、ユーロを防衛すると発言したことなどを背景に、ユーロが買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、米国と英国が祝日のため、休場となっていることに加えて、注目される経済指標の発表もないことから、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.20−81.20円となっている。
 
商品:NY原油反発
27日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことを受けて、ドル建ての原油相場は割安感から買いが入り、反発して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.34ドル安の1バレル100.59ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場のドル安や、米国の経済指標が弱い内容だったことなどから、安全資産といわれる金に買いが入り、中心限月の6月限の終値は、前営業日比13.50ドル高の1オンス1,536.30ドルで引けた。