2011年7月1日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
30日の米株式市場は、ギリシャ議会が中期財政計画の関連法案を可決したことを受けて、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退し、投資家のリスク資産への投資が活発化したことに加えて、6月シカゴ購買部協会景況指数が61.1と市場予想を大幅に上回ったことなどを好感し、4日続伸した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比152.92ドル高の12,414.34ドルで引けた。
本日の東京市場では、ギリシャ議会が中期財政計画の関連法案を可決し、ギリシャの債務懸念が後退したことや、米株式市場が上昇したことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,890円となっており、市場の予想レンジとしては9,750円−9,950円となっている。

為替:ユーロが上昇
30日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題をめぐる懸念が後退したことや、来週のECB理事会で追加利上げが行われるとの観測を背景に、ユーロが上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.45ドル近辺となっている。
本日は、日銀短観(予想:大企業製造業DI -6)、6月ISM製造業景況指数(予想:51.8)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.00円となっている。

商品:NY原油続伸
30日のNY原油先物取引は、米国の経済指標の改善や、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退したことなどが支援材料となり、3日続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.65ドル高の1バレル95.42ドルで引けた。
NY金先物取引では、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退したことを受けて、安全資産としての金買いの動きが後退し、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比7.60ドル安の1オンス1,502.80ドルで引けた。