2011年7月26日のマーケット予想

株:NYダウ続落
25日の米株式市場は、米連邦債務上限引き上げ問題をめぐる米政府と議会の協議が難航し、米国の格下げやデフォルトの懸念が高まったことや、格付け会社ムーディーズがギリシャの格付けを引き下げたことなどが嫌気され、終始軟調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比88.36ドル安の12,592.80ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,070円となっており、市場の予想レンジとしては10,000円−10,100円となっている。

為替:ドルが下落
25日の外国為替市場では、米連邦債務上限引き上げ問題をめぐる米政府と議会の協議が難航する中で、ドルが対スイスフランや円に対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.43ドル台後半となっている。
本日は、英第2四半期GDP速報(予想:前期比+0.1%)、米7月消費者信頼感指数(予想:58.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.50円となっている。

商品:NY金続伸
25日のNY原油先物取引は、米政府の債務上限引き上げ問題に対する懸念が高まる中で、リスク資産を処分する動きが強まり、反落して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.67ドル安の1バレル99.20ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米政府と議会の債務上限引き上げ交渉が難航し、米国債の格下げやデフォルトの可能性が高まったことから、安全資産としての金を買う動きが強まり、最高値を更新して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比10.70ドル高の1オンス1,612.20ドルで引けた。