2011年7月27日のマーケット予想

株:NYダウ続落
26日の米株式市場は、米国の債務上限引き上げ期限が迫る中、与野党間の協議が難航していることや、スリーエムの4-6月期決算がさえない内容だったことなどが嫌気され、3日続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比91.50ドル安の12,501.30ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落していることや、為替市場でもドル安・円高が進行しており、輸出関連株などを中心にマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,055円となっており、市場の予想レンジとしては10,000円−10,100円となっている。
 
為替:ドルが下落
26日の外国為替市場では、米連邦債務上限引き上げ問題をめぐる米政府と議会の協議が引き続き難航する中で、ドルが主要通貨に対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.45ドル台前半となっている。
本日は、米6月耐久財受注(予想:前月比+0.4%)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.50円となっている。

商品:NY金続伸
26日のNY原油先物取引は、米国の経済指標がまずまずの結果となったことや、為替市場でドル安が進行したことを背景に買いが優勢となり、一時100ドルの大台を回復した。ただ、その後は、米政府債務上限引き上げ問題をめぐる不透明感が嫌気され、上値を削る展開となり、中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.39ドル高の1バレル99.59ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日最高値を更新した反動から利食い売りが優勢となり、下落して始まった。ただ、その後は、為替市場でドル安が進行したことなどを好感した買いが入り、前日に続き終値の最高値を更新した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比4.60ドル高の1オンス1,616.80ドルで引けた。