2011年7月4日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
1日の米株式市場は、6月ISM製造業景況指数が55.3と市場予想を上回ったことや、ギリシャ議会が財政緊縮関連法案を可決し、ギリシャのデフォルト懸念が後退したことなどを受けて、買いが優勢となり、5日続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比168.43ドル高の12,582.77ドルで引けた。
本日の東京市場では、ギリシャ議会が中期財政計画の関連法案を可決し、ギリシャの債務懸念が後退したことや、米株式市場が上昇したことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,890円となっており、市場の予想レンジとしては9,750円−9,950円となっている。

為替:ユーロが上昇
1日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題をめぐる懸念が後退したことから、引き続きユーロが買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.45ドル台前半となっている。
本日は、米国市場が独立記念日のため休場となっている。さらに、今週は、豪準備銀行理事会、英中銀金融政策決定会合、ECB理事会といった政策金利の発表や、米雇用統計が控えているため、本日は動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.30円となっている。
 
商品:NY原油反落
1日のNY原油先物取引は、中国の6月死蔵業購買担当者景況指数が50.9と前月から低下し、景気先行きに不透明感が強まったことから、一時93.45ドルまで下落した。ただ、その後は、米経済指標が良好な数字となったことが相場を下支えし、下げ幅を縮小する展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.48ドル安の1バレル94.94ドルで引けた。
NY金先物取引では、ギリシャのデフォルト懸念が後退し、安全資産としての金の魅力が低下したことや、原油など商品相場が下落基調だったことなどが相場の重しとなり、続落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比20.20ドル安の1オンス1,482.60ドルで引けた。