2011年9月14日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
13日の米株式市場は、ギリシャパパンドレウ首相が独メルケル首相、仏サルコジ大統領と電話会談を行うとの報道をきっかけに、ギリシャ債務問題の進展に対する期待が高まり、おおむね堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比44.73ドル高の11,105.85ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧州株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,590円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。

 為替:ユーロの買い戻し
13日の外国為替市場では、中国が国債購入を求めるイタリア政府の要請に応じない可能性があるという一部報道を受けて、ユーロ売りが進行する場面もあったものの、ギリシャ・ドイツ・フランスの首脳が14日に電話会合を行うとの報道をきっかけに、ギリシャ債務問題の進展に対する期待が高まり、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.36ドル台後半となっている。
本日は、英8月失業率(予想:5.0%)、米8月小売売上高(予想:前月比+0.2%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。

商品:NY原油反発
13日のNY原油先物取引は、熱帯低気圧「リー」の影響などを受けて米国の原油在庫が減少するのではないかとの観測が広がったことや、米株式市場が上昇したことなどを背景に、終始買いが優勢となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比2.02ドル高の1バレル90.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日の急落を受けた押し目買いの動きが強まったことや、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に買いが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比16.80ドル高の1オンス1,830.10ドルで引けた。