2012年1月11日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
10日の米株式市場は、前日取引終了後に発表したアルコアの第4四半期決算は赤字となったものの、売上高が市場予想を上回ったことや、今年の世界アルミ需要の増加見通しを公表したことに加えて、中国が発表した貿易統計で、銅やアルミの輸入が増加していることなどを受けて、素材関連株などを中心に買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比69.78ドル高の12,462.47ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,440円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,400円−8,500円となっている。
 
為替:ユーロの買い戻し
10日の外国為替市場では、株式市場や商品市場が上昇したことなどを受けて、リスク回避の動きが後退し、ユーロや豪ドルなどが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.27ドル台後半となっている。
本日も、前日同様に取引材料に欠ける一日となっていることや、明日以降のイタリアとスペインの国債入札が控える中で、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。

商品:NY原油反発
10日のNY原油先物取引は、国際原子力機関が、イラン政府が地下核施設でウラン濃縮作業を開始したことを確認したことを受けて、同国と欧米諸国との対立が深刻化するとの懸念が広がり、地政学的リスクが高まったことや、堅調な米株式市場などを背景に買い材料となり、4日ぶりに反発して引けた。中心限月の2月限の終値は、前営業日比0.93ドル高の1バレル102.24ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でユーロ安基調に歯止めが掛かったことや、原油相場の上昇に連れて、買いが優勢となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比23.40ドル高の1オンス1,631.50ドルで引けた。