2012年2月27日のマーケット予想

株:米株式市場横ばい
24日の米株式市場は、2月米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が75.3と速報値の72.5から上方修正されたことや、米1月新築住宅販売件数が32.1万戸と市場予想を上回る内容だったことなどを好感し、上昇して始まった。ただ、その後は、利益確定の売りが優勢となり、S&Pとナスダック指数はプラス圏を維持したものの、NYダウはマイナス圏に沈む展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.74ドル安の12,982.95ドルで引けた。
本日の東京市場では、為替市場で円安が進行しており、輸出株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,705円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,600円−9,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
24日の外国為替市場では、来週の欧州中央銀行による3年物オペに対して楽観的な見方が強まる中で、ユーロが堅調に推移した。また、日本の貿易赤字増加や日米金利差の拡大などが引き続き円売り材料となり、円は主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.341ドル台半ばとなっている。
本日は、取引材料に欠ける一日となっているものの、先週までの円安の流れが継続し、ドル円は81円台半ばを付けており、円相場の動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。

商品:NY原油続伸
24日のNY原油先物取引は、国際原子力機関の報告で、イランがウラン濃縮計画を大きく前進させているとの報道を受けて、欧米諸国との対立が一段と深刻化するとの懸念が強まったことなどを背景に買いが優勢となり、7日続伸となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.94ドル高の1バレル109.77ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前日までの急上昇を受けた利益確定の売りが出たことや、このところの高騰を受けて現物需要の買いが鈍っているとの見方が広がったことなどが嫌気され、4日ぶりに反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比9.90ドル安の1オンス1,776.40ドルで引けた。