2012年2月29日のマーケット予想

株:NYダウ反発
28日の米株式市場は、1月米耐久財受注が前月比-4.0%と市場予想を下回ったものの、2月米消費者信頼感指数が70.8と市場予想を大幅に上回ったことや、来週にもiPadの新製品を発表するとみられているアップルが上場来高値を更新したことなどを好感し、NYダウは、終値ベースで2008年5月以来の13,000ドルの大台を回復して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比23.61ドル高の13,005.12ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,785円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,700円−9,850円となっている。

為替:ユーロが上昇
28日の外国為替市場では、明日行われる欧州中央銀行による2回目の3年物オペが堅調に推移するとの見方が強まる中で、ユーロに対する安心感が広がり、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.34ドル台半ばとなっている。
本日は、米第4四半期GDP確報値(予想:前期比+2.8%)、2月シカゴ購買部協会景気指数(予想:62.0)などの経済指標の発表が予定されている。その他、ECBによる3年物オペやバーナンキFRB議長の議会証言の動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.00円となっている。

商品:NY原油続落
28日のNY原油先物取引は、設備投資の先行指標である1月米耐久財受注がマイナスとなったことや、明日発表される週間在庫統計で、原油在庫の積み増しが予想されていることなどが嫌気され、続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比2.01ドル安の1バレル106.55ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比13.50ドル高の1オンス1,788.40ドルで引けた。