2012年2月3日のマーケット予想

株:米株式市場横ばい
2日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が36.7万件と市場予想より良好な内容となったことなどを好感し、上昇して始まった。ただ、その後は、明日発表される米雇用統計を控える中で、様子見ムードが広がり、値を削る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比11.05ドル安の12,705.41ドルで引けた。
本日の東京市場では、前日の米株式市場がほぼ横ばいとなっており、積極的には動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,865円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,800円−8,900円となっている。

為替:ユーロが下落
2日の外国為替市場では、ユーログループのユンケル議長が欧州連合首脳会議で示された債務危機への対応は不十分と述べたことや、ギリシャの債務減免交渉に進展がみられなかったことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台前半、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、米1月雇用統計(予想:失業率8.5%、非農業部門雇用者数+15.0万人)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては75.50−76.50円となっている。

商品:NY原油続落
2日のNY原油先物取引は、ロイター通信が、米国のガソリン需要が11年ぶりの低水準に落ち込んだと報道したことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、5日続落となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比1.25ドル安の1バレル96.36ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、インフレ指標の1つである単位労働コストが前期比+1.2%上昇したことを受けて、インフレヘッジとしての金が買われる展開となり、3日続伸となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比9.80ドル高の1オンス1,758.30ドルで引けた。