2012年3月9日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
8日の米株式市場は、ギリシャの債務削減に向けた債務交換への応募について、ギリシャ政府高官が実施の条件である75%を越えたと発言したことを受けて、ギリシャのデフォルト懸念が後退したことなどを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比70.61ドル高の12,907.94ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,815円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,750円−9,850円となっている。
 
為替:ユーロが上昇
7日の外国為替市場では、ギリシャのデフォルト懸念が後退したことを受けて、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.32ドル台後半となっている。
本日は、中国で消費者物価指数や鉱工業生産などの経済指標の発表が予定されている。また、米国時間には2月米雇用統計(予想:失業率8.3%、非農業部門雇用者数+20.0万人)が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。
 
商品:NY金続伸
8日のNY原油先物取引は、英・オランダ石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルがイラン産の原油買い付けを停止したとの報道を背景に、原油需給ひっ迫懸念が強まったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、続伸となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比0.42ドル高の1バレル106.58ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、続伸して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比14.80ドル高の1オンス1,698.70ドルで引けた。