2012年4月17日のマーケット予想

株:NYダウ反発
16日の米株式市場は、3月小売売上高が前月比+0.8%と市場予想を大幅に上回ったことを好感し、NYダウは堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比71.82ドル高の12,921.ドルで引けた。一方で、ハイテク株中心のナスダック指数は、このところ急騰していたアップル株に利益確定の売りに押されたことなどが嫌気され、続落して引けている。
本日の東京市場では、、為替市場で円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,470円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。

為替:ユーロドルが一時1.30ドル割れ
16日の外国為替市場では、前日に引き続きスペインの国債利回りが今年に入って初めて6%を上回ったことが嫌気され、ユーロは一時1.30ドルの大台を割り込んだものの、その後は、下落したユーロを買い戻す動きが強まり、NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.30ドル台後半となっている。
本日は、4月ZEW景況感指数(予想:20.0)、米3月鉱工業生産(予想:前月比+0.3%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.80−80.80円となっている。

商品:NY原油反発
16日のNY原油先物取引は、米小売売上高が市場予想を上回ったことなどを背景に買いが入ったものの、イランの核開発を巡って国連安保理常任理事国にドイツを加えた6ヵ国とイランによる協議が開催され、中東の地政学的リスクに対する警戒感が和らいだことなどが嫌気され、上値は限定的となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.10ドル高の1バレル102.93ドルで引けた。
NY金先物取引では、取引序盤に為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことに加えて、株式市場が堅調に推移し、安全資産といわれる金を手仕舞う動きが広がり、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比10.50ドル安の1オンス1,649.70ドルで引けた。