2012年4月4日のマーケット予想

株:NYダウ反落
3日の米株式市場は、FRBが公表した3月13日分のFOMC議事録で、将来の追加金融緩和を支持する意見がごく僅かにとどまり、追加金融緩和への期待感が後退したことなどが嫌気され、4日ぶりに反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比64.94ドル安の13,199.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落した一方、為替市場では円安が進行するなど、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,070円となっており、株式市場の予想レンジとしては10,000円−10,150円となっている。

為替:ドルが上昇
3日の外国為替市場では、同日公表されたFOMC議事録で、米追加金融緩和期待が後退したことを受けて、ドルが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台後半、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、ECB理事会(政策金利の公表)や、米3月ADP全米雇用報告(予想:+23.0万人)、米3月ISM非製造業景気指数(予想:57.8)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.20−83.20円となっている。
 
商品:NY原油反落
3日のNY原油先物取引は、EIAが発表した1月米石油需要が、前年同月比-4.5%と大幅に減少し、需要鈍化に対する懸念が強まったことや、米FOMC議事録の公表で、米追加金融緩和観測が後退したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.22ドル安の1バレル104.01ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高が進行したことや、原油相場の下落に連れて、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比7.70ドル安の1オンス1,672.00ドルで引けた。なお、その後の時間外取引ではFOMC議事録の公表を受けて一段安となり、一時1,640.20ドルの安値を付けた。