2012年4月5日のマーケット予想

株:NYダウ続落
4日の米株式市場は、同日行われたスペインの国債入札が不調に終わったことを受けて、同国の国債利回りが上昇し、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まったことや、前日のFOMC議事録の公表で、FRBによる追加金融緩和観測が後退したなどが嫌気され、大幅続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比124.80ドル安の13,074.75ドルで引けた。
本日の東京市場では、各国の株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,750円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,700円−9,850円となっている。

為替:ユーロが下落
4日の外国為替市場では、スペインの国債入札が不調に終わり、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まったことや、ECBドラギ総裁がユーロ圏の下振れリスクに言及し、追加緩和の可能性に含みを残したことなどを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合(政策金利の公表)や、週間新規失業保険申請件数(予想:35.9万人)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.80−82.80円となっている。
 
商品:NY原油続落
4日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比900万バレルと大幅な積み増しとなったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比2.54ドル安の1バレル101.47ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の下落に連れて、急落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比57.90ドル安の1オンス1,614.10ドルで引けた。