2012年5月17日のマーケット予想

株:NYダウ続落
16日の米株式市場は、政局混乱が深まるギリシャで、ECBが資本不足に陥っているギリシャの一部銀行に対して資金供給を停止したことを受けて、ユーロ圏の債務問題に対する懸念が強まったことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比33.45ドル安の12,598.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,755円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。
 
為替:ユーロが下落
16日の外国為替市場では、ECBがギリシャの一部銀行に対する資金供給を停止したことや、ギリシャがユーロ圏から離脱するのではないかとの懸念が高まる中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.27ドル台前半となっている。
本日は、日第1四半期GDP速報値(予想:前期比年率換算+3.5%)、米4月景気先行指数(予想:前月比+0.1%)などの経済指標の発表が予定されている。さらに、スペインの長期債入札が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.50円となっている。
 
商品:NY原油続落
16日のNY原油先物取引は、ユーロ圏の債務問題への懸念が広がったことや、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が210万バレルの積み増しとなったことや、原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫が過去最高を記録したことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.17ドル安の1バレル92.81ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の下落に連れて売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比20.50ドル安の1オンス1,536.60ドルで引けた。