2012年5月22日のマーケット予想

株:NYダウ反発
21日の米株式市場は、先週末に行われたG8でギリシャにユーロ圏残留を促したことや、欧州債務危機の再燃防止に向け財政の健全化と成長を両立する方針を表明したことを受けて、欧州圏の債務問題に対する不安がやや後退したことや、中国の温家宝首相が景気減速の回避に向けて、一段の金融緩和策などの必要性を強調したことなどを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比135.10ドル高の12,504.48ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,695円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,600円−8,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
21日の外国為替市場では、株式市場が上昇するなど、リスク回避の動きが一服したことから、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.28ドル台前半となっている。
本日は、EU非公式臨時首脳会議が行われる予定となっており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、英4月小売売上高(予想:前月比-0.7%)、米4月新築住宅販売件数(予想:33.5万戸)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.80−79.60円となっている。

商品:NY原油反発
21日のNY原油先物取引は、中国が一層の景気刺激策を行うとの期待感が広がったことや、為替市場でユーロ売りが一服したことなどを好感し、7日ぶりに反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.09ドル高の1バレル92.57ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前週末に大幅上昇した反動で利益確定の売りに押されたことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.20ドル安の1オンス1,588.70ドルで引けた。