2012年6月18日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
15日の米株式市場は、ECBや日銀、イングランド銀行などが、17日のギリシャ再選挙後に金融市場が混乱した場合には資金を供給する準備があると表明したことなどを背景に買いが優勢となり、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比115.26ドル高の12,767.17ドルで引けた。
本日の東京市場では、先週末の米株式市場が上昇したことや、ギリシャの再選挙で連立与党が勝利し、当面のユーロ離脱懸念が後退したとの見方が広がっており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,610円となっており、株式市場の予想レンジは、8,550円−8,750円となっている。

為替:ドルが下落
15日の外国為替市場では、同日発表された6月NY州製造業景況指数が2.29、米5月鉱工業生産が前月比-0.1%と市場予想を下回る失望する内容だったことから、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.26ドル台前半となっている。
本日は、ギリシャ再選挙の結果を受けた株式、債券市場の動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.80−79.40円となっている。

商品:NY原油続伸
15日のNY原油先物取引は、米株式市場が上昇したことや、米国の追加金融緩和観測の高まりなどを背景に買いが入ったものの、低調な米経済指標が相場の重しとなり、上値は限定的だった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.12ドル高の1バレル84.03ドルで引けた。
NY金先物取引では、各国中央銀行が、ギリシャ議会の再選挙後に資金供給をする用意があると表明したことや、米国の追加金融緩和観測の高まりなどを背景に買いが優勢となり、6日続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比8.50ドル高の1オンス1,628.10ドルで引けた。