2012年7月13日のマーケット予想

株:NYダウ続落
12日の米株式市場は、前日公表されたFOMC議事録で、追加緩和に対する期待感が後退したことや、米国の4-6月期企業決算で失望する内容が相次いでいるなど、今後の景気先行きに対する懸念が強まる中で、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比31.26ドル安の12,573.27ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,700円となっており、株式市場の予想レンジは、8,650円−8,750円となっている。

為替:ユーロが下落
12日の外国為替市場では、前日公表されたFOMC議事録で、追加緩和に対する期待感が後退したことや、ブラジルや韓国が利下げを行うなど、世界的な景気減速懸念が強まったことなどを受けて、リスク回避の動きが強まり、ユーロや豪ドルなどが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.21ドル台後半となっている。
本日は、中国で第2四半期実質GDP(予想:前年比+8.1%)などの発表が予定されており、注目が集まっている。欧米時間でも、米6月生産者物価指数(予想:前月比-1.0%)、7月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:73.2)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.00−79.80円となっている。

商品:NY原油続伸
12日のNY原油先物取引は、国際エネルギー機関が公表した月報で、世界経済の減速が原油価格の下落に反映されるとの見方を明らかにしたことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、一時84.21ドルを付けた。しかし、その後は、米政府が核開発をめぐるイランへの制裁を強化したことをきっかけに、急速に買い戻される展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.27ドル高の1バレル86.08ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米国の追加金融緩和に対する期待感が後退したことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比10.40ドル安の1オンス1,565.30ドルで引けた。