2012年7月2日のマーケット予想

株:NYダウ反発
29日の米株式市場は、28日から行われていた欧州首脳会議で、欧州安定機構による域内銀行への直接支援や国債購入による利回り低下策などで合意したことを好感し、大幅反発となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比277.83ドル高の12,880.09ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,105円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,150円となっている。

為替:ユーロが上昇
29日の外国為替市場では、EU首脳会議で、欧州債務危機対策が合意されたことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.26ドル台半ばとなっている。
本日は、日銀短観や5月ユーロ圏失業率(予想:11.1%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.20円となっている。

商品:NY原油反発
29日のNY原油先物取引は、EU首脳会議で、欧州債務危機対策が合意されたことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、大幅反発となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比7.27ドル高の1バレル84.96ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことや、原油相場の上昇に連れる展開となり、1,600ドル台の大台を回復して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比53.80ドル高の1オンス1,604.20ドルで引けた。