2012年7月27日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
26日の米株式市場は、ドラギECB総裁が、国債利回り上昇への対策を含め、ユーロ圏を崩壊から守るためにあらゆる措置を講じる用意があると発言したことで安心感が広がったことや、週間新規失業保険申請件数が35.3万件、米6月耐久財受注が+1.6%と市場予想を上回る内容となったことなどを好感し、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比211.88ドル高の12,887.93ドルで引けた。
本日の東京市場では、 米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,530円となっており、株式市場の予想レンジは、8,450円−8,600円となっている。

為替:ユーロが上昇
26日の外国為替市場では、ドラギECB総裁の発言を受けて、欧州圏の信用不安に対する懸念がやや和らいだことなどを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.22ドル台後半となっている。
本日は、米第2四半期GDP(予想:前期比年率+1.4%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.80−78.60円となっている。

商品:NY原油続伸
26日のNY原油先物取引は、ドラギECB総裁の発言を受けて、欧州圏の債務問題に対する懸念が後退したことや、為替市場でユーロ高・ドル安が進行したことなどを好感し、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.42ドル高の1バレル89.39ドルで引けた。
NY金先物取引でも、ドラギECB総裁の発言を受けて、追加金融緩和への期待感が膨らんだことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比7.00ドル高の1オンス1,615.10ドルで引けた。