2012年8月1日のマーケット予想

株:NYダウ続落
31日の米株式市場は、高級バッグメーカーのコーチが発表した四半期決算が市場予想を下回り、同社の株価が18.6%下落したことなどが嫌気され、軟調に推移した。ただ、1日のFOMC声明を控える中で、昨日と同様に様子見ムードも強く、下げ幅は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比64.33ドル安の13,008.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,590円となっており、株式市場の予想レンジは、8,500円−8,650円となっている。

為替:ユーロが上昇
31日の外国為替市場では、スペインとイタリアの国債利回り上昇の抑制のために、ECBが国債購入を再開するのではないかとの期待感が広がったことを受けて、ユーロが上昇する展開となった。ただ、欧米の金融政策決定会合を控える中で、様子見ムードも強く、上値は限定的となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.23ドル近辺となっている。
本日は、FOMC声明に注目が集まっている。経済指標の発表では、7月全米ADP雇用報告(予想:+12.0万人)、ISM製造業景気指数(予想:50.2)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.60−78.40円となっている。

商品:NY原油続落
31日のNY原油先物取引は、7月米消費者信頼感指数が65.9と市場予想を大幅に上回るなど、この日発表された米国の経済指標が堅調だったことを受けて、米国の追加金融緩和に対する期待感が後退し、売りが優勢となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.72ドル安の1バレル88.06ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場や、穀物相場の下落に連れた売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比9.40ドル安の1オンス1,614.60ドルで引けた。