2012年8月16日のマーケット予想

株:NYダウ反落
15日の米株式市場は、8月NY州製造業景気指数が-5.85と前月から大幅に悪化する一方、7月米鉱工業生産が前月比+0.6%と市場予想を上回る良好な内容となるなど、強弱材料が交錯する中で、方向感に欠ける展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比7.36ドル安の13,164.78ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小動きだったことなどから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,935円となっており、株式市場の予想レンジは、8,900円−9,000円となっている。

為替:ドルが上昇
15日の外国為替市場では、前日に発表された米小売売上高に続いて、本日発表された鉱工業生産が強い内容となる中で、ドルが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.22ドル台後半となっている。
本日は、米7月住宅着工件数(予想:75.8万件)、8月フィラデルフィア連銀景況感指数(予想:-5.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.30円となっている。

商品:NY原油続伸
15日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比370万バレル減、ガソリン在庫が240万バレル減と市場予想を上回る取り崩しとなったことなどを好感し、続伸して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.90ドル高の1バレル94.33ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、下落する場面があったものの、著名投資家のジョン・ポールソン氏のヘッジファンドが金の保有高を増やしたことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比4.20ドル高の1オンス1,606.60ドルで引けた。