2012年8月17日のマーケット予想

株:NYダウ反発
16日の米株式市場は、IT大手シスコシステムズの5-7月期決算が大幅増益となったことや、7月米住宅着工許可件数が81.2万件と市場予想を大幅に上回ったことなどを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比85.33ドル高の13,250.11ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇したことや、為替市場で円安が進行したことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,125円となっており、株式市場の予想レンジは、9,050円−9,200円となっている。

為替:ユーロが上昇
16日の外国為替市場では、メルケル独首相が、「ユーロを守るために必要なことは何でもする」とドラギECB総裁が以前発言したことについて、支持する姿勢を表明したことを受けて、ECBが債務危機解決に向けた行動を起こすとの期待が高まり、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.23ドル台半ばとなっている。
本日は、8月ミシガン大学消費者信頼感指数(予想:72.3)、7月米景気先行指数(予想:前月比+0.2%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.00−79.60円となっている。

商品:NY原油続伸
16日のNY原油先物取引は、米経済指標が堅調な内容だったことや、メルケル独首相の発言などを好感し、続伸して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比1.27ドル高の1バレル95.60ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、メルケル独首相の発言を受けて、欧州の追加金融緩和に対する期待感が膨らんだことなどを背景に買いが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比12.60ドル高の1オンス1,619.20ドルで引けた。