2012年9月10日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
7日の米株式市場は、8月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が+9.6万人と市場予想を大幅に下回ったほか、前月と前々月の増加幅も下方修正されたことを受けて、ERBが今週のFOMC後に追加金融緩和を発表するとの観測が高まり、株価は堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比14.64ドル高の13,306.64ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は小幅上昇したものの、為替市場で円高が進行しているなど、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,875円となっており、株式市場の予想レンジは、8,800円−8,900円となっている。

為替:ドルが下落
7日の外国為替市場では、低調な米雇用統計を受けて、米国の追加金融緩和観測が高まり、ドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.28ドル台前半となっている。
今週は、12-13日にかけて開催されるFOMCに注目が集まっており、本日は動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.70円となっている。

商品:NY金続伸
7日のNY原油先物取引は、米雇用統計が失望する内容となり、米国の追加金融緩和への期待感が強まったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことを背景に買いが優勢となり、続伸して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.89ドル高の1バレル96.42ドルで引けた。
NY金先物取引でも、米国で追加金融緩和への期待感が膨らんだことや、為替市場のドル安・ユーロ高などを背景に買いが殺到し、大幅続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比34.90ドル高の1オンス1,740.50ドルで引けた。