2012年9月18日のマーケット予想

株:NYダウ反落
17日の米株式市場は、9月NY連銀製造業景気指数が-10.41と市場予想を下回ったことや、先週の急騰を受けた利益確定の売りが優勢となり、5日ぶりに反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比40.27ドル安の13,553.10ドルで引けた。
本日の東京市場では、激化する中国での反日デモの動向が懸念材料となっていることや、米株式市場が下落していることなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,145円となっており、株式市場の予想レンジは、9,050円−9,200円となっている。

為替:円が下落
17日の外国為替市場では、FRBが先週、追加量的緩和を打ち出したことを受けて、今週開かれる日銀の金融政策決定会合で何らかの対策が打ち出されるとの期待感が広がる中で、円が下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは131ドル台前半となっている。
本日は、英8月消費者物価指数(予想:前月比+0.5%)、独9月ZEW景況感指数(予想:-20.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.20円となっている。

商品:NY原油急落
17日のNY原油先物取引は、北アフリカや中東地域で対米抗議デモが続いており、中東の地政学的リスクが高まっていることなどを好感し、堅調に推移していた。しかし、引け間際に、戦略石油備蓄を放出するとのうわさが広がったことや、プログラム取引の誤作動が原因とみられる売りが大量に出たことなどから、相場は急落し、中心限月の10月限の終値は、前営業日比2.38ドル安の1バレル96.62ドルで引けた。
NY金先物取引では、先週の急騰を受けた利益確定の売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比2.10ドル安の1オンス1,770.60ドルで引けた。