震災後の今だから知りたい「ガバナンス」の意味(社会を映し出すコトバたち)

 最近「ガバナンス(governance)」という言葉を、新聞や雑誌、テレビ、ネットの震災関連記事で見かけるようになりました。「復興に当たって国民をけん引すべき政府にガバナンス能力が足りない」とか「震災後にはガバナンスの効いている企業サイトへのアクセスが増えた」などの用例があります(具体例は後述します)。  このガバナンスの「意味」を説明できる日本人は少ないのではないでしょうか。国立国語研究所が2004年10月に発表した「第3回『外来語』言い換え提案」という文書でも「ガバナンスの意味を理解する人が、国民全体の25%に満たない」と指摘しています。  そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、「ガバナンス」の意味について掘り下げてみることにしました。