円高に注意

 昨晩は、米新規失業保険申請件数が「予想を上回った」ということで、ドルは急反発。ただ、1ドル=90.35近辺で上値を抑え、止まるところで止まったということだろう。
 比較的堅調に推移してるが、ここで考えなければならないのは、
  1.上に行くと見せかけてはしごを外す
  2.高値圏で時間調整して再上昇する
  3.押し目をつくって上昇する
 いずれかである。
 2ならば動意があれば乗るという感じで比較的気楽だ。昨日の安値から1円以上上昇していることを考えると動意が来るまでひたすら待つしかない。
 問題は1と3だ。いったん崩れると、昨日、ギャップ・アップしたような形で上昇しているので、落としどころが見えにくい。
 経験則からいくと、アジア時間にババをつかませるのが一般的だ。意識を上に向けさせて、欧米時間入りしたところで、はしごを外すパターンが多い。最悪である。
 そもそも欧米経済はすでに破綻しており、欧米時間にドルやユーロの値決めをさせていること自体、おかしなことである。連中に通貨の価値を決める権利ははっきり言ってない。
 最近の下落で、ところどころで上値に未練を見せる動きがあったので、上に行く余地は十分あると思うが、ここは慎重に見たいところだ。