最近の量販店


  テレビのアナログ放送が終わるということで、5年前に買った手持ちのDVDレコーダーが地デジ対応してなかったため、1カ月半ほど前に、BDレコーダーを買おうということになりました。
  事前に、詳細に調査した結果、パナソニック・ディーガのBZT600という機種が、3番組同時録画(スカパーを入れると4番組同時)でき、HDDが500GBついて、3D対応、しかも価格がリーズナブルということで、購入を決めました。
  私の先入観では、価格コムの最安価格がダントツに安いというイメージがあったので、当時、5万8000円台が最安値だったので、そこに決めました。5年延長保証を付けて6万円弱という感じでしょうか。
  DVDレコーダーは、その当時、8万円で買ったので、より安い値段で、しかもハイスペックのものがゲットできるということで、テンションが上がりました。
  で、3日ほどして商品が届いたのですが、HDMIケーブルって別売りなんですね。付属のケーブルは赤、白、黄色のアナログケーブルで、やはりハイビジョン画質でみたいので、秋葉原のヨドバシカメラにHDMIケーブルを買いに行きました。
  ボーナス支給直後で、地デジ移行直前ということもあって、売り場には、シャープ・アクオス、東芝・レグザ、パナソニック・ディーガが山積みになっていて、次から次へと売れていました。
  ふと、価格を見ると、私が買ったBZT600は、62,800円でポイントは10%還元。ということは??? 実質的には5万6000円台。HDMIケーブル分は浮くことになります。
  いやあ、参りました。家電量販店は、商品を見に行くところで、実際に買うなら価格コムとか、ネットでと思っていたのですが、物によっては、量販店の方が安い場合もあるんですね。勉強になりました。
  実は、私はかつて、秋葉原の電器店(某なんとか無線)で働いていたことがあるのですが、そこの社員割引よりも、ヨドバシ、ビックカメラといった量販店が安く、価格コムはさらに上を行っていたのですが、そこはやはり商売の世界。みすみす、安売り競争で客を取り逃すということはしないんですね。恐るべし量販店。
  ちなみに私が勤めていた、電器店は価格競争に敗れ、今は売り場をテナントとして貸し出し、オタク向けのフィギュアの店になっています。これも時代の流れですね。
  まあ、ちょっと悔しい思いをしたのですが、購入したBDレコーダーそのものには、大変満足しています。まず、本体が非常にコンパクトであるということ。テクノロジーの進化を感じます。そして、LANケーブルをつなげば、ネットで番組予約ができ、外出先からでも予約可能なのです。
  HDDの容量がやや小さく、外付けHDDはつけられないタイプなのですが、たまった番組で残したいものはBDに焼けばいいので、それほど不便は感じません。
  重くてかさばるVHSビデオデッキの時代から考えると、隔世の感があります。と同時に、これだけ機器がスリム化すると、低コスト化が図れる反面、部品を必要としない分、雇用が減ってしまうんだろうな、とも心配してしまいます。
  いずれは、外付けのレコーダー時代不要になる時代が来るんでしょうね。どう考えても、その方が合理的ですから。そう考えると、電機メーカーってますます苦境ですよね。
  さっき価格コムを検索してみてさらにびっくり、最安価格は5万1000円台。まあ、近々、新モデルが出るんでしょうけれども、日本からビデオデッキを大量に米国に輸出して稼いでいた時代を考えると、いかに利が薄いか。切なくなってしまいます。