自己治癒力

  毎年、春先には体の問題が噴き出し、体調を崩すことが多いのですが、今年は、大崩れはしなかったものの、胃腸の調子が悪く、やっかいな状況に直面しました。
  一番危惧していた花粉症は、鼻がぐずぐずした日が2、3日ありましたが、スギ花粉の飛散量が少なかったこともあり、それほど大事には至りませんでした。みそや漬物など植物系乳酸菌を多く含む食品を意識して摂ったことも大きいと思います。
  ただ、おそらく香辛料を多く含む食品を好む傾向や、冬場はどうしてもやや姿勢が悪く、猫背、前のめりになってしまうなど生活習慣がたたったのでしょう。胃が荒れたり、胃酸が逆流して食道に達し、炎症を起こす「逆流性食道炎」を起こしてしまいました。十二指腸の調子もすぐれず、便秘、下痢気味になることもありました。
  一番恐れていたのは、花粉症で鼻が詰まり、呼吸が苦しくて、睡眠が阻害され、体力を奪われるというパターンだったのですが、そちらの方はなんともなく、まさか、内臓系がやられるとは想定外でした。
  不意を突かれましたが、体はやはり正直です。内臓に負担がかかる生活を続けていたので、ここへ来て、矛盾が一気に噴出して、症状が出たということでしょう。体がおかしいのに症状が出ず、気づかないまま最悪の状態になってしまうよりははるかにいいので、ポジティブに考えたいと思います。
  また、ダイエットの影響もあると思うんですよね。昨年5月以来、10キロ超体重を落とす過程で、脂肪を落とすとともに、食事を減らしたことで、筋肉も減っていると思います。内臓を取り巻く脂肪や筋肉の状況も変わってしまって胃腸の働きが微妙に変化したという事情もあるでしょう。昨年は夏ごろ、難聴に悩まされた時期もありました。
  さらに昨年、健康診断で胃がピロリ菌に感染したことが分かり、除菌したことで、胃酸が増え、食道に逆流しやすくなったということもあります。
  複合的な要因が重なって、起こるべくして起きたということでしょう。でも、一番ショックなのは克服したとばかり思っていた(勘違いしていた)逆流性食道炎の再発です。慢性化しやすいとは聞いていましたが、一昨年の秋に症状が出て、こんなに早くに襲撃されるとは思いませんでした。
  逆流性食道炎を患っている人の体験談を見ると、通院して投薬しても治らないんですよね。治療方法としては、胃酸を抑える薬を飲む以外にありません。胃酸が逆流するのに対して、胃酸の量を減らして逆流を防ぎ、炎症を抑えようという理屈です。要は、薬は炎症には直接作用せず、後は事故治癒するのを待つにほかなりません。
  私がネットで見た体験談はちょっと極端なケースだと思うのですが、何年も薬を処方されて、飲み続けているのですが、症状は悪化する一方で、そのうち、薬が全く効かなくなるという。
  緒戦は、西洋医学なんてそんなものですよ。一瞬だけ、症状が落ち着いたり、痛みがおさまるので、治ったように見えるのですが、根本的な問題は何も解決しないので、いずれ再発する。そして、薬を飲んで抑え込んで、また再発して・・・という繰り返しです。で、いずれ薬が効かなくなり、そのうち癌化するという。
  医療業界、製薬業界というのはそういうマッチポンプで成り立っているのです。病気が根治してしまったら、根治できるようになってしまったら、彼らのビジネスは成り立たないのです。
  日本でも、薬漬けが問題になっていますが、米国などは、ほとんどの人が「薬物中毒」状態ですね。得体のしれないサプリメントや、病気を治すどころか、一時的に症状を緩和するだけで結局は悪化させ、さらに副作用で新たな病気を患ってしまう薬を処方され、「無間地獄」へと突き落とされるのです。
  これは西洋医学に限らず、漢方、東洋医学でも同様ですが、最終的には自分の力に頼らざるを得ないのです。生活習慣を改善し、病気になりやすい環境を取り除きつつ、自己治癒力を高め、病気に対抗していかなければなりません。
  これは気に通じるところがありますね。いい運気を取り入れるために、自分の生活を改善し、外から来る悪い運気の影響を極力抑えるのが、気とうまく付き合う極意であり、風水学です。
  一応、胃酸を抑える(西洋)薬を飲みつつ、生活習慣を見直したり、漢方薬や胃腸に効くツボを抑えたり、ストレッチしたりして、なんとか、症状を克服しつつあります。
  自分自身を見つめなおすいいチャンスですよね。生活習慣や内面から改善していきたいと考えています。