6月22日の戦略

  ギリシャの内閣信任投票は、全300議席中、賛成155、反対143で、欧州各国による金融支援の条件である、緊縮財政計画が議会を通過する可能性が高まり、為替相場もユーロが買われ、対円でドルが上昇。
  本日は、日本時間明日未明に大イベントが控えながらも、基本的には、リスク・テイクの流れが意識されると思われる。昨日欧州系格付け会社が米国のデフォルトの可能性を指摘し、引き続き、危険な綱渡りの「恐慌前夜」との認識は変わらないが、今秋に入ってからの為替、株の値動きを見る限り、買い意欲は強い。不審な動きをする点では、リーマン・ショック直前と酷似しているが、下値での買い支えはかなりしっかりしている。
  先物は、シカゴ日経先物終値が9525。9520がまずは節目となりそうだ。9520を上回って寄り付くとやっかい。勢い次第では、まとまった値幅の上昇となってもおかしくない一方、上げ渋って、どこが目標なのか見えづらい。直近高値(5月2日、10040)とのフィボナッチを取ると、38.2戻しが9590であり、6月15日の戻り高値でもある。この辺がとりあえずのめど。
  下は、昨日抵抗帯となった9430~9440あたり、一昨日来の9360~9370がサポート。さらに9480~9490あたりも「9500」を心理的節目と考えると、節目をつくりそうか?
  イベントもあるし、番狂わせ的なこともありそうなので、引き続き、手探りで進むことになる。ちなみに、現在、ちょこっとドル・ロング中。これは完全にロスカット意識のダメ元。先物はまずは下値確認なのかなぁ。